2004 Fiscal Year Annual Research Report
筋肉組織特異的血管内皮前駆細胞を用いた血管再生療法の開発
Project/Area Number |
15609005
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Research Institution | TOKAI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
増田 治史 東海大学, 医学部, 講師 (50278496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅原 孝之 東海大学, 医学部, 教授 (20246200)
玉木 哲朗 東海大学, 医学部, 助教授 (10217177)
岩畔 英樹 東海大学, 医学部, 助手 (60366002)
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Keywords | 筋肉組織特異的血管内皮前駆細胞 / 細胞移植 / 下肢虚血 / 血管再生 / CD34 / CD45 |
Research Abstract |
下肢虚血動物モデルを用いた筋肉組織特異的血管内皮前駆細胞移植療法有効性に関する検討(非移植control群に対する比較検討) 動物は、免疫不全ヌードマウス(Balb/C Nude)を使用し全身麻酔下でモデル作成を行った。大腿動脈結紮による虚血作成同日の急性期に、ドナーマウスであるGFPトランスジェニックマウスから摂取した未分化筋肉組織特異的血管内皮前駆細胞(SK-34細胞=CD34陽性かつCD45陰性細胞)と、コントロール群としてPBS Buffer溶液を、共にマウス尾静脈より経静脈的に1匹あたり4.0X10^5個の細胞を移植した。細胞移植後4週間目に、肉眼的にマウス下肢における壊死発生頻度の評価、及びLaser Doppler perfusion imageによる下肢血流測定を行い、血管新生を評価した。 結果として壊死発生頻度の解析では、SK-34細胞移植群は、コントロール群と比較し、明らかに組織壊死発生頻度の低下が認められた。また、間接的Laser Doppler perfusion imageによる下肢血流測定を行ったところ、SK-34細胞移植群は、コントロール群と比較し、有意に下肢血流の改善が認められた。更に、虚血周辺部位におけるドナー由来移植GFP陽性細胞の組織への貢献度を、蛍光顕微鏡にて観察したところ、重症虚血部位において新生血管を構成するGFP陽性の血管内皮細胞が多数認められ、SK-34細胞の成体内における血管内皮細胞への分化が確認された。 以上より、筋肉細胞由来の未分化血管内皮前駆細胞による重症虚血組織に対する有効性が確認され、血管再生療法として臨床応用が期待出来る。
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Research Products
(3 results)