2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15631004
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
谷岡 明彦 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10092561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 亜紺 成蹊大学, 工学部, 教授 (30189766)
山本 和夫 東京大学, 環境安全研究センター, 教授 (60143393)
吉川 正和 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (60158417)
小松 優 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70339985)
増田 俊夫 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60026276)
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Keywords | 水問題 / 分離膜 / ファウリング / 内分泌撹乱物質 / 重金属 / 環境モニタリング / 海水淡水化 / バイオリアクター |
Research Abstract |
研究課題(1)環境ホルモンや重金属のような有害な微量の物質分の除去 研究課題(2)海水やかん水の淡水化における分離膜の低コスト 研究課題(3)材料表面に生じるファウリングの除去 以上3点について各分担者による調査研究が行われた。 1.平成15年7月9日第1回全体会議を行い各研究課題に対して研究項目を定めた(1):バイオリアクターの調査、炭素材料の調査、内分泌撹乱物質除去材料の調査、微量物質除去材料の企画と海外調査、環境モニタリング材料の調査(2):セラミックス材料の企画調査、高分子材料の企画調査、イオン関係材料の企画と海外調査(3):分離膜の企画調査、高分子材料の企画と海外調査、ろ過材料の調査。この企画調査として10月12日から10間で欧州、米国における水処理に関係する大学、公的研究機関、公的水処理施設、水処理関連民間会社における現状調査が行われた。欧州では水処理において膜の利用を重視しておりその結果ケミカルファウリングやバイオファウリング防止に関する研究に重点がおかれていることが明らかになった。米国においても欧州同様水処理における膜の利用に重点がりつつあり膜開発にたいして新規の研究体制をスタートさせ始めた事が明らかになった。 2.平成15年9月19日には水問題に関する講演会に出席し、材料開発のあり方を調査した。 3.平成16年1月28日に第2回全体会議を行い各調査の進捗状況を確認した。「水」問題における化学産業とのかかわりについて旭化成(株)特別顧問 瀬田重敏氏による講演を中心に討議議論が行われた。 以上の結果今後水問題解決のための先進材料研究にかんして基礎から応用に至るまで組織的に戦略的に進める必要があるとの結論に達し、この調査を基礎に来年度科学研究費特定領域に申請することを決定した。
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