2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15637002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
馬渡 駿介 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50096913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 治文 中央大学, 理工学部, 教授 (30164560)
出口 博則 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60117017)
伊藤 元己 東京大学, 大学院・総合文化研究所, 助教授 (00193524)
松井 正文 京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (40101240)
友国 雅章 国立科学博物館, 動物研究部, 研究室長 (90110105)
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Keywords | 採集 / 標本管理 / 記載 / パラタクソノミスト / 標本収蔵スペース / Field Informatics / 分類学情報共有システム / 採集標本のソーティング |
Research Abstract |
平成15年7月に国立科学博物館で、9月には日本動物学会大会にあわせて函館市民会館で会議を開催して討論し、平成16年1月には日本分類学会連合の総会で「新種記載をスピード・アップする方策を探る」と題するシンポジウムを開催した。研究結果は以下の通り。まず、分類学研究を1.採集、2.標本作成・保管、3.観察、4.既知種か未記載種か判断、5.記載、6.発表の6段階に分け、それぞれの問題点を検討した。1.採集に関しては、ドレッジで様々な生物群が入る海産無脊椎動物群等々で協同採集が可能であり、学会などが先導して調査予定情報を公開すれば効率よく採集でき、二次効果として専門バカが克服でき、他分野専門家の存在によって当該生物が一緒に生息していた生物情報が得られる。これはFIELD INFORMATICSにつながる。2.標本作成・保管に関しては、採集品は採集時に適切な処理をしないと使い物にならないので、ソーティングを任せられるパラタクソノミストの養成、および採集した標本を未同定のまま収蔵するスペースの確保、さらには、それらの分類学関係情報を共有するシステムの構築が急務である。3.観察に関しては、標本からの形質を抽出する方法の効率アップと新しい方法の開発、4.既知種か未記載種か判断することに関しては、分類学情報を共有するシステムの開発が急務である。5.記載に関してはテンプレート採用の可能性がある。6.発表に関しては、記載専用雑誌の創刊等が話し合われた。結局、分類学者を増やすことこそ、記載をスピードアップする最良の方法であることに異論はなく、そのことに向かって様々な努力を重ねることを確認した。
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Research Products
(1 results)