2003 Fiscal Year Annual Research Report
食品安全確保システムと関連学際研究領域の組織化に関する企画調査
Project/Area Number |
15638006
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
新山 陽子 京都大学, 農学研究科, 教授 (10172610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筒井 俊之 動物衛生研究所, 疫学研究部, 主任研究官
功刀 由紀子 愛知大学, 経営学部, 教授 (60167385)
村田 幸作 京都大学, 農学研究科, 教授 (90142299)
春日 文子 国立医薬品食品衛生研究所, 食品衛生管理部, 室長 (40183777)
清原 昭子 中国学園大学, 現代生活学部, 講師 (20351968)
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Keywords | 食品安全確保の社会システム / リスクアナリシス / 獣医疫学・獣医経済疫学 / 消費者の政策参加手法 / 遺伝子組み換え作物の安全性 / 食品安全教育 / クライシスマネジメント / ハインリッヒの法則 |
Research Abstract |
2001年秋に国内でBSE発生が確認されて以来、食品安全確保対策の抜本的な転換がはかられつつあるが、まだ多くは手法が模索中であり、学術研究を通してのバックアップが必要である。また、そのためには食品科学、微生物学、化学、生命科学、獣医学、食品衛生学、公衆衛生学、認知心理学、法学、(農業)経済学・フードシステム論など広い関連領域の研究者の連携を必要とする。本企画調査は、これら関連領域の研究者が一堂に会し、主要な食品安全確保システムについて、国内外の現場の動向と課題をふまえつつ、国内外の関連分野の研究動向を調査し、研究上の課題、研究者の学際的な組織方法、教育上のあり方について検討し、方向性を提示することを目的とした。 主な調査内容は以下の通りである。I.リスクアナリシスについて;(1)微生物学的リスクに関する国際的モデルアセスメントの実施状況と課題、関連分野の研究組織のあり方、(2)動物衛生分野のリスクアナリシスの動向と獣医疫学の課題、専門研究者の学際的組織方法、(3)遺伝子組み換え作物における安全性評価の課題、(4)獣医経済疫学研究の現状と課題、(5)ドイツおよびオランダにおけるリスクアナリシスおよび消費者の政策決定への参加手法の開発。II.HACCP等の企業における食品安全システム導入に関する経済研究の動向と分析上の課題。III.食品安全教育の現状と課題;獣医系大学における教育の実情と課題、獣医師の役割。IV.クライシスマネジメントのあり方に関する研究動向と課題;(1)リスクマネジメントとクライシスマネジメントの研究動向と課題、(2)複雑系から見たハインリッヒの法則に関する調査研究-セルラーオートマトン法を用いた時間発展挙動解析。
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