RFIDを用いたリサイクルシステム及び物品管理システムに関する研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15650003
• Research Institution: Tottori University of Environmental Studies
• Principal Investigator: 都倉 信樹 鳥取環境大学, 環境情報学部, 教授 (10029423)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 長瀧 寛之 鳥取環境大学, 環境情報学部, 助手 (20351877) ; 永井 孝幸 鳥取環境大学, 環境情報学部, 助教授 (00341074) ; 松前 進 鳥取環境大学, 環境情報学部, 助教授 (60324828)
• Keywords: RFID / ICタグ / タグリーダー / リサイクル / リユース

Research Abstract

RFIDのICタグとリーダーを入手し,性能確認を行った.ほぼ接触に近い状態でないとなかなか読めないことが判明した.また,複数のタグを同時に読む点についてもやや期待に反した.かなり安価な新しいリーダーを別に複数入手して,これをテストする段階である.最初に入手したリーダーでは,読み取ったデータを直接表示する能力をもっているが,安価な方はコンピュータから指示を与えて,読み取り,書き込みを指示するタイプのものである.そのためのプログラム開発を数ヶ月にわたって行っている.
まだ十分なプログラムができていないが,実験可能なプログラムができれば,数台のコンピュータとリーダーをネットワークにつなぐことで,いくつかのRFIDを用いたシステム構築の実験に入る予定である.
検討中のシステム案をあげる.まず,手始めに教員の所在が行く先表示板だけではわかりにくいという問題がある.立ち回り先で教員が来たことを検知し,ネットワーク経由で,問い合わせができるシステムをまず作る.また,研究室の備品,とくに書籍の管理にも使うことを計画している.そのためのシステム用件を整理して,同じ設備で実験をできるようにする.
なお,RFIDを使った現実的なシステムの事例について,鳥取県内の企業での事例について情報交換できることとなり,この研究にも資するものと考えている.期待された性能を持つ装置は現在非常に高価で現実には採用できない.我々の実験では比較的安価なものを用いた場合のシステムの問題点と適用可能な条件を整理して,各種のシステムの設計のための知見を得ることを目指している.
研究論文ではないが,次の解説を委嘱されて書いた.
都倉:バーコードと無線タグ,自動車技術,vol.58,No.2,pp.79-83,2004.