2003 Fiscal Year Annual Research Report
Semantic Webの高度化のためのオントロジーの自動生成に関する研究
Project/Area Number |
15650025
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長尾 確 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 教授 (70343209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乾 健太郎 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (60272689)
傳 康晴 千葉大学, 文学部, 助教授 (70291458)
松原 茂樹 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (20303589)
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Keywords | Semantic Web / オントロジー / 用語辞典 / 言語的アノテーション / 語彙ネットワーク / 検索・推論システム |
Research Abstract |
Semantic Webは、オントロジーに基づくコンテンツの意味内容記述に基づくグローバルな知識ベースであり、近年盛んに研究活動が行われている。そのベースとなるオントロジーを作成するために、辞典のような自然言語で記述・体系化された知識源の、人間と機械の共同作業による意味構造化を目指す。そこで、用語辞典(認知科学辞典)コンテンツをXML (Extensible Markup Language)によって構造化し、用語の定義文に対して、言語構造や語彙情報に基づく言語的アノテーションの付与を行った。これは、言語的アノテーションに関する研究代表者らの研究成果であるアノテーション作成支援システムを用いることによって、半自動的に行った。言語的アノテーションを含む用語辞典データベースから、用語間の関係性、用語とその定義文を構成する語の間の階層的な関係などを導き、語彙ネットワーク構造を生成し、このネットワーク構造を利用した検索・推論システムを構築し、被験者を使った実験を開始した。実験内容は、用語辞典の内容を専門分野とする被験者に思いつく単語から始めて、それに関連する専門用語を想起させ、実際にシステムからその用語が導けるかどうかを調べるものである。これは、人間のもつ柔軟な連想記憶と辞典から生成されたネットワーク構造を比較するものであり、人間の直感と重複する部分が十分に大きければ、そのネットワーク構造をさらに詳細化していくことによって、特定の分野のオントロジーとして利用することも可能になる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 大原 誠, 松原茂樹, 笠浩一朗, 河口信夫, 稲垣康善: "同時通訳を介した異言語間対話の時間的特徴--逐次通訳との比較に基づく対訳コーパスの分析"通訳研究. 3. 35-53 (2003)
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[Publications] 飯田龍, 乾健太郎, 松本裕治: "文脈的手がかりを考慮した機械学習による日本語ゼロ代名詞の先行詞同定"情報処理学会論文誌. 45・3(掲載予定). (2004)
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[Publications] 乾孝司, 乾健太郎, 松本裕治: "接続標識「ため」に基づく文書集合からの因果関係知識の自動獲得"情報処理学会論文誌. 45・3(掲載予定). (2004)
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[Publications] 藤田篤, 乾健太郎: "語彙・構文的言い換えにおける変換誤りの分析"情報処理学会論文誌. 44・11. 2826-2838 (2003)
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[Publications] 高橋哲朗, 縄田浩三, 乾健太郎, 松本裕治: "Effects of Structural Matching and Paraphrasing in Question Answering"Effects of Structural Matching and Paraphrasing in Question Answering. E86-D・9. 1677-1685 (2003)
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[Publications] 長尾 確: "Digital Content Annotation and Transcoding"Artech House Publishers. 216 (2003)