2003 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中回復期リハビリテーションプログラムの再構築と帰結予測
Project/Area Number |
15650118
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
園田 茂 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (10197022)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花村 美穂 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (20329709)
才藤 栄一 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (50162186)
鈴木 美保 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (20308886)
|
Keywords | リハビリテーション / ADL / 平均在院日数 |
Research Abstract |
毎日、綿密かつ徹底的にリハビリを行うために考案した新しいプログラムThe FIT(Full-time Integrated Treatment)program(平成13年より開始)を実行し、例数を増やした。その際、各種リハビリ機器を用い理学療法、作業療法を行った。 対象は平成12年12月から平成15年11月までに当院に脳卒中リハ自的で入退院した患者のうち、週7日訓練を行い、入院中のリハが他の要因で阻害されなかったFIT群と、平成11年10月より平成12年9月までに週5日訓練を受けた5日群である。発症から入院までが80日未満、入院時のFIM運動項目合計(以下FIMM)が70点未満の患者に限定し、FIT群は334名、5日群は52名となった。 FIT群、5日群の順に、FIMM利得平均(SD)が24.2±10.0点、20.3±10.5点、平均在院日数は74.9±24.7日、92.2±20.8日でありFIT群と5日群との間に有意差を認めた。 重回帰分析で予備的に帰結予測を行った。FIT群、5日群をあわせ、従属変数を退院時FIMM年たは在院日数、独立変数を入院時FIM、年齢、発症から入院までの期間、男女、麻痺側、リハビリ方法(FIT群で1、5日群で2)とした。退院時FIMMの重回帰式はR=0.88、リハビリ方法の計算式上の係数が-3.0であった。在院日数の重回帰式はR=0.66、計算式上の係数が15.7であった。FIT群は5日群に較べ、退院時FIMMが3点高く、在院日数が約16日短いと解釈しうる。 週7日訓練、訓練室一体型病棟は在院日数短縮、最終到達ADL向上に寄与していることが証明されたとともに、帰結予測を行う際に訓練方法を加える必要性が示唆された。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Sonoda S, et al.: "Full-time integrated treatement program, a new system for stroke rehabilitation in Japan."Am J Phys Med Rehabil. 83・2. 88-93 (2004)
-
[Publications] 永井将太, 園田 茂, 才藤栄一, 他: "脳卒中リハビリテーションの新しいシステム The Full-time Integrated Treatment (FIT) Programの開発と検証"藤田学園医学会誌. 27・1. 31-36 (2003)
-
[Publications] 才藤栄一, 園田 茂: "FITプログラム・統合的高密度リハビリ病棟の実現に向けて"医学書院. 139 (2003)