2004 Fiscal Year Annual Research Report
協調的学習過程のメタ認知を育成する教育方略に関する実証的研究
Project/Area Number |
15650171
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
加藤 浩 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80332146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
西森 年寿 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (90353416)
鈴木 栄幸 茨城大学, 人文学部, 助教授 (20323199)
望月 俊男 神戸大学, 学術情報基盤センター, 助手 (50379468)
尾澤 重知 早稲田大学, 人間総合センター, 助手 (50386661)
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Keywords | Project Based Learning / 協調学習 / CSCL / プレゼンテーション教 / 高等教育育 |
Research Abstract |
1.ProjectBoardの開発 近年、高等教育では小グループで1つの目標を決めて問題解決活動を行うプロジェクトベース学習が広がってきているが、授業時間外の活動が多いため、それを支援したり進捗をモニターしたりすることが難しく、そのためのシステムが望まれていた。ProjectBoardはそういったプロジェクトベース学習の運営を支援するためのWeb上で動作するクライアント=サーバーシステムであり、OSの種類によらず一般的なブラウザの環境で動作することを目標としている。主な機能としては、スケジュール管理、作業分担と進捗の表示、ファイルのバージョン管理である。 本年度、第1バージョンが完成した。これを用いて、次項で述べる実践的評価を行った結果、明らかになった不具合を修正し、ニーズが判明したメール連携等の機能を追加し、操作性の改善を施したVer.1.1を完成させた。 2.ProjectBoardの実践的評価 某私立大学における1〜2年生を対象としたプレゼンテーション教育の授業2クラスで、講義の中で小グループを作り、3ヶ月にわたってProjectBoardを用いて協調学習を行わせる実験を実施した。本システムは作業分担の他に、プレゼンに対する質問への回答を分担して考えることや、プレゼンの資料を分担して作成することなどに使用した。学生への質問紙調査の結果で、グループ学習活動の共有や再構成を支援できる点で高い評価を得た。また、操作ログから、学生は授業時間外にも本システムを利用して、情報を共有し共同作業を行っていたことがわかった。この結果は現在教育工学会論文誌へ投稿中である。
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Research Products
(10 results)