2003 Fiscal Year Annual Research Report
顔色による情動の動的評価に基づく仮想顔色画像合成とその教育教材等への応用
Project/Area Number |
15650180
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
黒田 勉 香川大学, 教育学部, 助教授 (60264909)
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Keywords | 色彩データベース / テレビ会議 |
Research Abstract |
本年度は,色彩データベースの応用例として,従来から行っている絵画の審美的印象度についての研究発表をHIS(ヒューマンインタフェース・シンポジウム)並びに情報処理学会で行った.この研究は,絵画を明度・彩度でデータベース化したトーン空間で表現したもので絵画の定量的印象度(トーン)を抽出し,このデータと人間の観た印象(感性言語による評価尺度による評価)を関連付けるものである.その結果,ほとんどの絵画ではトーンとそれに隣接したトーンが示す感性言語で示され.しかし,トーンと観た印象が異なる絵画があり,その特徴は,トーンとテーマとの乖離,離散的なトーンを使用した絵画,明度差の激しい絵画が主であった.これらのことを基にして,コンピュータディスプレイやテレビ会議で表示される顔色の印象を巧く表現するためには,顔を目立たせるようにするための工夫が必要であること示している. また,現行のテレビ会議システムを利用している機関を調査したが,具体的かつ定量的な実用例が全くなく,しかも,テレビ会議システム自体運用されていないところがあり,今後の実用面での研究の必要性を痛感した. 現有コンピュータ,設備,機材で実験・計測が可能か否かを検討し,不足する機材の調達を行い,ソフトウエアインストールが終わらせた.しかし,ソフトウエアを運用するオペレータの習熟訓練が必要であることが判り,今後の検討課題である.
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