2004 Fiscal Year Annual Research Report
顔色による情動の動的評価に基づく仮想顔色画像合成とその教育教材等への応用
Project/Area Number |
15650180
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
黒田 勉 香川大学, 教育学部, 助教授 (60264909)
|
Keywords | 色彩配置 / デジタルコンテンツ / 教材 / 判りやすいコンテンツ / 遠隔講義 |
Research Abstract |
本年度は,色彩の組合せの見やすさについての研究発表をHIS(ヒューマンインタフェース・シンポジウム)並びに電子情報通信学会で行った.これらの研究では,ユニバーサルデザインに配慮したWebページに於ける背景と文字の色彩の組合せでの見やすさ・読みやすさの評価を行ったものである.まず,背景になる色彩と文字の色彩の組合せを25種類準備した.これは,過去に先行研究が行われたものであるが,被験者の属性(年齢・性別等)が不明であるため,被験者を,教材を見るであろう学生・生徒に限定し,それぞれの色彩の組合せを5段階で評価してもらった.その結果,年齢層にかかわらず共通して見やすい組合せが存在すること,特定の組合せが見えにくい被験者グループでは,評価結果に若干の差が出ることが明らかになった.従って,コンピュータディスプレイやテレビ会議で表示される顔色の印象を巧く表現するためには,昨年度示した顔を目立たせるようにするための工夫が必要性の上に,文字を顔画像上に重ねる場合の色彩の組合せにも注意する必要があることが示された. また,現行のテレビ会議システムを利用した遠隔講義を行った.その結果,テレビ会議システムで満足のいく画像の解像度が得られないため,提示する画面の解像度や文字(フォント)の大きさを工夫しなければならないこと,逆に音声は現行のシステムで充分であることが明らかになった.また,学生の評価として,もう一度テレビ会議システムを利用した講義をして欲しいとの要望もあった.来年度も,このシステムを使用した講義を引き続き行っていく予定である.
|
Research Products
(1 results)