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2005 Fiscal Year Annual Research Report

菌根の拡大・生長の光学的手法による高精度計測とそれによる大気汚染影響評価

Research Project

Project/Area Number 15651009
Research InstitutionSaitama University

Principal Investigator

豊岡 了  埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90019753)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 門野 博史  埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (70204518)
三輪 誠  埼玉県環境科学国際センター, 研究員 (30375589)
Keywords統計干渉法 / 植物のナノメータゆらぎ / デジタル画像相関法 / シロイヌナズナの回旋運動 / アカマツの菌根菌との共生 / オゾン暴露実験 / 高感度環境センシング
Research Abstract

本研究においては、研究代表者らが独自に開発した超高密度非接触変位計測法である「統計干渉法」による植物のナノメータレベルの動きの計測を行い、同時にすでに従来技術であるデジタル画像相関法の応用として、植物の動きの3次元解析を新たに提案した。統計干渉法による実験では、これまで誰も見たことがない新規な現象として「ナノメータゆらぎ」を発見した。さらに、この現象が環境負荷に対して敏感に応答するという新しい知見を得た。以下にこれらの成果を要約する。
1)植物の茎および根が成長過程で回線運動をすることは古くから知られているが、本研究においては、デジタル画像相関法により、3次元的な運動をサブミリメータレベルの精度で定量解析した。
2)植物の成長を「統計干渉法」によって秒レベルのサンプリング間隔でナノメータレベルの分解能で計測したところ、健康な植物においては、不規則な伸縮を繰り返す「ナノメータゆらぎ」現象が新規に確認された。
3)植物の大気環境ストレス応答実験として、オゾンシロイヌナズナへのオゾン暴露実験をおこなったところ、ナノメータゆらぎが短時間に減衰し、注意報レベルのオゾン濃度で十分敏感に反応することが確認された。
4)アカマツの根のナノメータレベルの動きは、菌根との共生に大きく依存することが、統計干渉法による計測の結果から確認された。
以上、統計干渉法によって観察される「植物のナノメータゆらぎ」は、植物学の分野にこれまでにない全く新しい計測手段を提供し、また環境センシングという意味においても、新しい指標となる可能性を秘めており、新しい研究分野の萌芽として、今後の研究の進展を予感させる興味深い成果が得られた。

Research Products

(3 results)

All 2006 2005

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] デジタル画像相関法による植物の回旋運動の3次元解析2006

    • Author(s)
      金子昌弘, 豊岡 了, 門野博文
    • Journal Title

      日本非破壊検査協会平成18年度春季大会講演概要集 (編集中)

  • [Journal Article] 統計干渉法によるアカマツの根の成長の高密度ナノメータ計測2006

    • Author(s)
      豊岡 了, R.M.Anura Pushpakumara, 門野博史, 三輪誠
    • Journal Title

      117

      Pages: 68

  • [Journal Article] 統計干渉法を用いたオゾンストレス下の植物の生長計測2005

    • Author(s)
      清水直也, 幡野敬典, 門野博史, 豊岡 了
    • Journal Title

      Optics Japan 2005 講演予稿集

      Pages: 230-231

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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