2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15651078
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
石津 昌平 青山学院大学, 理工学部, 助教授 (40176186)
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Keywords | 意思決定理論 / 評価構造 / 多属性意思決定 / 一対比較 / 整合度 / ラフ集合 |
Research Abstract |
平成15年度は評価構造の理論の整備と,評価の一貫性が満たされない場合についての調査を行った.平成16年度の実施計画は評価構造作成のためのアルゴリズムの開発と評価構造作成システムの構築であり,次の2点を重点に実施した. (1)評価構造作成のアルゴリズムの開発 評価構造理論のフレームワークに基づき,評価構造を現実に作成するための評価構造作成のアルゴリズムを開発した.実用面を考えるとアルゴリズムでは評価者が分かりやすく,できるだけ少ない評価属性を抽出する必要がある.わかりやすい評価属性を選ぶために評価グリッド法を採用し,極小な評価構造を得るためのアルゴリズムを開発した.このアルゴリズムは個人ごとの選好関係を表現するために適している.さらに個人の選好関係から集団に共通する評価構造を作成するためのアルゴリズムを開発した.ここではラフ集合における近似の概念を選好関係に拡張し近似的な評価構造の作成アルゴリズムを開発した.個人の選好関係と集団の選好関係の近似度の妥当性を評価するためにカバー率,適合率の尺度を開発した.また,変数間の因果関係を統計的に分析するグラフィカルモデリングと属性の依存関係の類似性も調査した. (2)評価構造作成システムの構築 評価構造作成のアルゴリズムに従い実際にアンケート結果から評価構造を作成するシステムを構築した.具体的には対象の集合,評価属性の集合,各評価属性による対象の順序づけをデータとして保持し,選好関係と評価グリッド法の結果を入力すると極小な評価構造を求める評価構造作成システムを構築した.また,個人の選好関係から集団に共通する評価構造を作成するための評価構造作成システムを構築した.
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Research Products
(2 results)