2003 Fiscal Year Annual Research Report
手話諸言語辞書の能記の統一的表記によるデジタルアーカイブ化と語彙の比較・対照研究
Project/Area Number |
15652024
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
箕浦 信勝 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (90262211)
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Keywords | 日本手話 / 手話比較言語学 / 手話対照言語学 / 手話能記表記法 |
Research Abstract |
平成15年度には、まず諸外国手話の資料をもう少し多く集めることと、データベース構築を少しずつ始めることを並行して行った。資料としては、モンゴル手話、中国手話、パレスチナ手話の辞書や、フランス手話、ロシア手話などのビデオなどが手に入った。特にパレスチナ手話の辞書は、政治的に不安定なパレスチナにおいて、パレスチナ赤三日月社(=赤十字社)によって発行されたもので、入手までに約1年の長い時間と非常な困難を要した。しかしながら、この手話は、ドイツ手話、ひいてはヨーロッパの諸手話の流れを汲む、イスラエル手話とはまったく系統の異なる、レバント地方(シリア、ヨルダン、レバノン、イスラエル、パレスチナを含む)土着の、アラブ人ろう者の用いる手話であり、これは日本手話とも、欧米の手話とも系統が違うことがはっきりしているので、諸手話言語の語彙が、どのような領域において、系統関係を超えて似ることがあるのかを知るための、一つの基準として用いることができると思われる。なお、データベース構築に関しては、まず基本100語を選び、ハンブルク表記法と、ストーキー表記法を用いて、既存の手話言語資料からデータベース化することを始めている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Nobukatsu Minoura: "On Word Classes of Japanese Sign Language"アジア・アフリカ文法研究(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所). 32. 33-55 (2004)
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[Publications] 箕浦信勝: "動詞における付加語句的要素の標示について-いわゆるapplicativeについて-"東京外国語大学論集. 67号. 39-60 (2004)
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[Publications] Nobukatsu Minoura: "Classifier Signs as Bipartite Stems"語学研究所論集(東京外国語大学語学研究所). 9号. 59-85 (2004)