2003 Fiscal Year Annual Research Report
中国帰国者の子弟のアイデンティティ形成に関する追跡研究―思春期に中国からやってきた子供たちの来日18年目の記録―
Project/Area Number |
15653033
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
永井 智香子 長崎大学, 留学生センター, 助教授 (60295110)
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Keywords | 中国帰国者 / アイデンティティ / 追跡 |
Research Abstract |
研究実施計画に記述した(1)95年に実施した第1回目の調査時の資料の整理(2)先行文献収集(3)インタビューの実施(4)録音テープの書き起こし(5)データの整理の五つの項目について大体予定通り行うことができた。 本年度の最も重要な目標はインタビューでいかによいデータが収集できるかということであったが、インフォーマントらは非常に協力的で快くインタビューに応じてくれた。一人一人を訪ね、1時間から1時間半のインタビューを実施した。許可を得て、インタビューはすべて録音し、書き起こした。当初の予定ではデータ収集としては一人一人にインタビューを行うのみということにしていたが、一人一人全員のインタビューを実施したのちに互いの情報を知りたいというインフォーマントらの希望により、全員で予定外のグループインタビューもすることとなり、急遽実施した。実施計画ではインフォーマントを5人を予定としていたが、都合で4名になったことを付け加えておかなければならない。 本研究の先行研究である東京学芸大学に96年3月に提出した修士論文の指導教官(東京学芸大学浅沼茂教授)を訪ね、2年目、研究をまとめる際の非常に有用な指導を受けることができた。 これからの予定であるが、1年日は著書を中心に先行文献の収集を続けてきたので、2年目は論文を中心に先行文献の収集を続けたいと思っている。さらに、グループインタビューのテープの書き起こし、データの整理を行い、報告書の作成、そして、異文化教育関係の紀要等への投稿の準備を進めていきたいと思う。
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