2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15655058
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
上江田 一雄 長崎大学, 環境科学部, 教授 (10100893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高良 真也 長崎大学, 環境科学部, 教授 (40225389)
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Keywords | 線虫 / 内分泌撹乱化学物質 / 毒性評価法 / ビスフェノールA / ビスフェノールA代謝産物 |
Research Abstract |
本研究は,内分泌撹乱化学物質の非致死毒性の研究に主眼を置き,成長,繁殖,生殖細胞数,無精卵排卵数,胚の分化速度および寿命等をエンドポイントとして,化学物質の安全性評価のツールとしてのCaenorhabditis eleganas (C.elegans)の可能性を探ることを目的とした。 (1)C.elegansの成長と繁殖をエンドポイントとしたビスフェノールA(BPA)代謝産物である4-methyl-2,4-bis(4-hydroxyphenyl)-pent-1-ene (MBP)の毒性評価を行った(投稿中)。 (2)C.elegansの生殖細胞数,無精卵排卵数,胚の分化速度および寿命等をエンドポイントとしたMBPの毒性評価試験法で成果を得た。 (3)BPAの代謝産物の一つであるDHMS(4.4'-dihydroxy-α-methylstilbene)の非致死毒性試験を行った。また、他のBPA代謝産物であるBPAカルボン酸誘導体ならびにアルコール誘導体についても貴重な結果を得た。 (4)さらに,BPA以外の内分泌撹乱が疑われている化学物質およびその代謝産物について当該試験法を試みて,現在,「線虫を利用した内分泌撹乱化学物質の毒性評価試験法」の有用性を検討している。
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