2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15655076
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
関根 利守 独立行政法人物質・材料研究機構, 物質研究所, 主席研究員 (70343829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木本 浩司 独立行政法人 物質・材料研究機構, 物質研究所, 主幹研究員 (90354399)
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Keywords | 窒化炭素 / 衝撃支援結晶化 / 高密度相 / 粉末X線回析法 / 元素分析 |
Research Abstract |
チオセミカルバジドを窒素雰囲気で熱分解させた。430-630℃の温度領域で生成物を検討した。約20wt%の生成物が得られ、生成物を粉砕し、粉末X線回折法と元素分析で調べた。生成物は、非晶質であり、この分析結果を基にして、580℃と630℃から得られた生成物を窒化炭素の前駆体として使用し、衝撃銃で加速された飛翔体の衝突で衝撃波を与えた。試料は銅の回収容器に封入して、衝撃波からの破壊を防いだ。実験は衝撃時の温度と圧力を増大させるために、多量の銅粉と混合して行った。580℃生成物からは、衝突速度約1.8km/sまで反応や結晶化は認められなかった。一方630℃生成物からは、結晶化が認められたものが見つかり、現在その解析を進めている。 衝撃支援結晶化での温度の効果を検討するために、衝撃試料の初期温度を衝突直前に急速に高めるために、高周波加熱装置を導入した。約1000℃までステンレス鋼製の回収容器で5分以内に加熱できることが確かめられた。この高温試料に対する衝突実験では、高周波誘導コイルは実験毎に破壊される。回収容器はセラミックス等絶縁体でしか保持できないので、衝撃波の破壊からどの程度の圧力まで防げるか。また、衝突チャンバー中で試料容器を加熱する必要があり、長さ約1m程度のコイルを必要とする。これらの条件を満足するようなコイルを現在検討中である。
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