2004 Fiscal Year Annual Research Report
DVD回転子型多段構成コロナモータの開発とオゾン水生成装置への応用
Project/Area Number |
15656076
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
服部 正行 仙台電波工業高等専門学校, 教授 (00007022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大泉 哲哉 仙台電波工業高等専門学校, 教授 (70152048)
和泉 健吉 シシド静電気(株), 研究開発センター, センター長(研究職)
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Keywords | コロナ放電 / マルチディスクコロナモータ / 過般型コロナモータ / DVD型回転子 / 着脱用スリット入り電極 / 気中オゾンモニタ / オゾン水 / 溶存オゾンモニタ |
Research Abstract |
前年度に引き続きコロナモータの特性改善とオゾン水生成装置の部品製作・組み立てを進めた。その際、特に、気中オゾンと水中の溶存オゾンの関係明確にできるような実験が可能なシステムにすることを心がけた。また、前年度に準備を進めていた特許申請も2件行った.以下に、その概要を報告する。 (1)コロナモータの改善としては、一度コロナモータを組み立てた後に一部の修理も可能なように、固定子(ディスク型放電電極)に着脱用スリットを入れメンテナンスを容易にした。また、印加電圧を正・負の両極性に変更し、絶対電圧をこれまでの1/2となるようにし、安全性の面からも改善を行った。 (2)オゾン水生成装置は、コロナモータおよびそのトルク測定用小型の電磁型モータ、水槽からの水循環用遠心ポンプ、気中オゾン測定器、溶存オゾン測定器から成っている。また、このシステムはパソコンからの制御用ボード(MATLAB-SIMULINKとDSPボード)によりコロナモータの印加電圧や速度指令を出してフィードバック制御する構造となっている。これまで、一部(トルク測定用電磁型モータ電流)を手動で測定していたが、今回は、気中および水中オゾン濃度など全てをパソコン側で測定できるシステムに改良した。 (3)これらの装置を用いた実験を通じて、現在用いているコロナモータの回転軸は直径6mmと細く、DVD回転子を安定に固定できないので、これを約20mmと太くし、より精度の高い多段の回転子を構成できるように現在改良を進めている。また、気中オゾン濃度はモニタの最大定格700rpm程度まで上昇できたが、現在の散水方式では水中オゾン濃度を期待どおりの濃度が得られなかったので、渦流式や気泡溶解式など他の方法も検討する予定である。
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Research Products
(5 results)