2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15656099
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
川末 紀功仁 宮崎大学, 工学部, 助教授 (20214645)
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Keywords | 形状計測 / レーザ / CCD / 画像処理 / 距離計測 |
Research Abstract |
運動立体視に基づく三次元計測装置では,奥行き距離zを示す円軌跡とxy方向の移動を示す中心点が同時に撮影される.しかしながら,中心点は,撮影される画像の中心から離れるにつれ放射方向にずれる問題があった.このずれ量は,CCDカメラから対象までの距離と画像上での画像中心から撮影される位置までの距離に関係することがわかり,この関係式を算出することで補正を行うアルゴリズムを試作した.これにより,計測点の三次元位置を0.5%程度の誤差内で計測できることを確認した. 実際の計測においては,マルチスポットレーザを対象に照射することで,計測を行う.対象が動いている場合,撮影される計測点軌跡の形状が変化するため,その検定を行う必要がある.この計測性能の検定を行うために,計測器から距離が既知である検定板に模擬マーカーを投光し,マーカーの移動速度や各マーカー光の間隔を変更することをおこなった.計測点が運動する場合には,らせん軌跡が撮影されるが,60分の1秒間隔で16枚の画像を撮影し,最初に撮影されるらせん軌跡と最後に撮影されるらせん軌跡を画像解析することで計測点の運動情報の検出を試みた. 三次元曲面をもった対象にマルチスポットレーザを投光し,対象表面に現れる輝点の位置を計測することで物体の形状を計測することが可能である.流体の自由表面にアルミ粉末で反射膜を作り,この表面にマーカとなるマルチスポットレーザ光を投光し,流体表面に現れる輝点の位置を計測することで,不規則に運動する流体自由表面の形状が計測できることを確認した.
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