2004 Fiscal Year Annual Research Report
室内化学反応がもたらす新しいシックハウス問題の解明
Project/Area Number |
15656138
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
村上 周三 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40013180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 信介 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00142240)
岸本 達也 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30302532)
伊藤 一秀 東京工芸大学, 工学部, 助教授 (20329220)
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Keywords | 室内空気質 / 化学反応 / 濃度予測手法 / 数値解析 / オゾン / 二次汚染 / 2エチル1ヘキサノール / 下地材含水率 |
Research Abstract |
1.室内におけるOzoneとの化学反応を考慮した室内化学物質濃度予測手法の開発 (1)室内壁面へのOzone沈着影響検討のためのチャンバー開発とMass-Accommodation Coefficientの測定 固体表面に衝突したOzoneが固体表面で減少する割合(Mass-Accommodation Coefficient)を測定するガラス製のFlat-Plate Test Chamberを開発し、建材の測定を行った。 (2)居室模型を用いた各種建材を設置した場合のOzone気中濃度分布の測定 (1)で用いた建材を居室模型に配置し、換気量を変動させて室内Ozone濃度分布測定を行った。低換気量のケースではOzone反応量が増加し、Ozone濃度低下量が大きい結果となった。 (3)数値解析によるOzone Depositionモデルを組み込んだ居室模型内濃度分布予測 (1)で得られた建材のMass-Accommodation Coefficientを用いて、(2)で示した居室模型実験を対象とした数値解析を行い、解析精度の検証を行なった。 2.室内二次汚染物質2E1H (2-Ethyl-1-Hexanol:2エチル1ヘキサノール)の発生メカニズムの解明 近年のシックハウス問題において二次汚染物質として2E1Hが高濃度で検出される事例が報告されているが、具体的な発生メカニズムや対策は未解明である。 (1)想定される発生メカニズムと環境因子の特定 室内では床が2E1Hの発生源と想定され、床下地材のアルカリの水分が塩化ビニル床材の可塑剤として添加されているDEHP(Di-2-ethylhexyl phthalate:フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)を分解させ2E1Hを発生すると考えられる。発生メカニズム実証のために放散試験を行った結果、床下地材がアルカリ性の水分を含んだ試験サンプルのみ2E1Hの放散量が増加した。
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Research Products
(4 results)