2003 Fiscal Year Annual Research Report
公共工事における「品質確保」に関する調査と第三者監理のあり方についての研究
Project/Area Number |
15656147
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小松 幸夫 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10133092)
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Keywords | 建築経済 / 行政・制度 / 生産管理 |
Research Abstract |
平成15年7月から8月にかけて全国の自治体(約3,200)を人口別に15区分し、それぞれの区分において60%を目途にして1,960自治体を無差別に抽出して、アンケート用紙を送付した。アンケート内容は、各自治体における発注工事に関して、第1部は企画構想段階の状況、予算の組み方、設計発注の仕組みと積算方式、工事業者選定と発注方式、前払金制度と工事完成保証制度等についての45設問であり、第2部として工事監理、検収業務等についての15設問を設けた。さらに公共工事の品質確保のあり方について選択肢を設け、各回答者の個人的な意見を聞いた。 アンケートの締切は8月末に設定したが、回収は最終的に10月初旬まで続いた。回収数は1,036件、回収率にして約53%となった。設問数の多いこの種のアンケートとしては異例ともいえる高率で、各自治体の品質確保に対する関心の高さを示しているものと思われる。回答結果については9月中旬からコンピュータ入力などの整理を始め、10月中旬以降より随時集計、分析を行っている。なお単純集計の結果を、12月初旬に回答のあった自治体へ中間報告として配布した。 今後はクロス集計など、より詳細な分析と必要に応じて補足調査を予定している。またこれまでの分析結果の一部について、日本建築学会関東支部研究会(平成16年3月4日)に「公共建築工事における発注者リスクと発注者責任についての考察」として発表する予定である。
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