2003 Fiscal Year Annual Research Report
事故航空機の自立誘導制御技術の開発と模型実験の研究
Project/Area Number |
15656216
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 真二 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30196828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柄沢 研治 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60134491)
土屋 武司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (50358462)
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Keywords | 安全 / 誘導制御 / 航空機 / オンライン経路最適化 / ニューラルネットワーク / 模型飛行機実験 |
Research Abstract |
事故や故障が発生した場合の航空機の安全な自立的誘導制御技術を研究するとともに、飛行試験を模型航空機で実験する方法の研究を推進するのが本研究の目的である。事故や故障が発生した場合に、機体の姿勢を自動的に安定化する方法に関しては、ニューラルネットワークを用いた適応型飛行制御シスチムを検討し、航空機製造会社の協力を得て飛行試験を実施した。民間航空機による同種の飛行試験は世界初の試みである。一方、事故機の緊急着陸誘導に関しては、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実験用航空機を用いて、リアルタイム飛行軌道最適化システムの飛行試験を実施した。計算した経路をパイロットに操縦させるシステムに関してパイロットのワークロードを考慮した軌道生成法を検討した。これらの実験状況はNHK教育テレビにおいても放映され(2003年11月19日)、学会発表も実施した。現在、論文発表を準備中である。模型飛行機実験に関しては、ラジコン機の製造・飛行を実施した。現在自立飛行の開発をめざし、航法装置、無線システムの検討を進めている。なお、模型飛行機実験に関しては、教育的効果も高いので、他の研究室、専攻も参加する研究科内の研究会プロジェクトを立ち上げ、活動を開始した。設計、製造、飛行、研究を可能にする模型航空機プロジェクトとして国内の他大学へも研究の輪を広げる計画である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 鈴木真二: "航空機研究開発の世界の動向"機械の研究. 56・1. 197 (2004)
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[Publications] M.Tanaka, M.Mizoguchi, T.Tange, I.Takami, Shinji Suzuki: "Multiroute planning for aircraft using genetic algorithms"Systems and Computers in Japan. 35・2. 39 (2004)
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[Publications] 小松 雄高, 鈴木 真二, 増位 和也: "オンライン飛行経路最適化とその実験計画"第41回飛行機シンポジウム. (発表). (2003)
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[Publications] 野副光朗, 鈴木真二: "剛体運動を含めたニューラルネットワーク飛行制御系"第41回飛行機シンポジウム. (発表). (2003)
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[Publications] 小松 雄高, 鈴木 真二, 増位 和也: "航空機の半自動緊急着陸システムの開発"第12回交通・物流部門大会. (発表). (2003)