2005 Fiscal Year Annual Research Report
高温超電導バルク磁石を応用した船内バラスト水浄化システムの研究
Project/Area Number |
15656219
|
Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
南 清和 東京海洋大学, 海洋工学部, 助教授 (30282883)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大津 皓平 東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (40016944)
和泉 充 東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (50159802)
岩澤 勝三 東京海洋大学, 社会連携推進共同研究センター, 助教授 (50345401)
|
Keywords | 船舶バラスト水 / 高温超伝導 / 海洋環境保全 / 動揺制御 / 海洋微生物 / 動揺安定台 / バラスト水管理条約 / 超伝導磁石 |
Research Abstract |
本研究の目的は、 1 研究者の一人が陸上用に開発した高温超伝導磁気分離技術を応用した、高性能のバラスト水処理装置の開発と実証実験 2 超高温超伝導磁石の作成のために、着時実験をおこない、高出力を持つ超伝導磁石を開発する。 3 バラスト水処理装置を搭載する船舶における波浪中船体動揺下において処理装置の能力低下を防ぐため、船体動揺影響をうち消す動揺安定台の作成 にあった。 研究3年目における平成17年度の成果実績は以下のとおりである。 1について: 平成17年度は、開発中のバラスト水処理装置に関して、平成15年度および平成16年度に引き続き陸上において実際の海水を処理する実験を実施し、同装置の処理能力について検証を行った。本年度の実験においては、過去2年の結果を検証するため、微生物の除去に関するIMO(国際海事機関)の定める条約上の処理規準達成の確認作業を行った。そして、最終的な結果について取りまとめを行った。 2について: 研究分担者が高温超伝導バルク磁石の着磁実験を、平成15年度および平成16年度に引き続き行った。その結果として、過去2年に比べ、着磁実績は向上したが飛躍的な向上には至らなかった。しかしながら、バラスト水処理装置の能力保持に必要な磁力の確保には成功した。 3について バラスト水処理装置を搭載する動揺安定台について、実船実験を行い、実船上にて動揺安定台の水平保持能力の検証を行った。また平成16年度に引き続き陸上にて作成した動揺安定台の制御技術に関する研究を行い、実験においてこれを確認した。実験は東京海洋大学所有の動揺再現用モーションベース上に作成した動揺安定台を搭載し、船胎動揺を再現させ動揺安定台の水平保持能力を検証した。その結果、過去2年と同じく動揺下においても台面の水平を保持することが出来た。 以上をふまえ、本年度が最終年度となるため、研究成果の取りまとめを研究者全員にて執り行った。
|
Research Products
(1 results)