2004 Fiscal Year Annual Research Report
超臨界二酸化炭素中で安定化されたナノ構造を利用する局在化した放射性物質の抽出
Project/Area Number |
15656239
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
榎田 洋一 名古屋大学, エコトピア科学研究機構, 教授 (40168795)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 一良 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50023320)
津島 悟 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (80312990)
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Keywords | 超臨界二酸化炭素 / 逆ミセル / ナノ構造 / 放射性廃棄物 / マイクロエマルション / コバルト / ウラン / 界面活性剤 |
Research Abstract |
(1)ウランおよびコバルト化合物を含む難処理人工マトリックスの作製 これまでの除染技術では処理が困難であることがわかっている焼却灰中に含まれるウランおよびコバルト化合物,および耐火煉瓦等と化学的に結合したウランおよびコバルト化合物を含む模擬試料を作製した.また,高温水蒸気により円環状試料の表面にフェライト層を形成することによって難処理人工マトリックスである模擬試料を作製した. (2)難処理人工マトリックス中のウランおよびコバルトの除去実験 昨年度の研究で製作した実験システムを用いて,超臨界二酸化炭素中に界面活性剤を用いて分散させた硝酸,シュウ酸,クエン酸,酢酸等を(1)で作製した試料に作用させ,これらを溶解除去する実験を行った.これにより,超臨界二酸化炭素中のマイクロエマルションによる円管内表面からのフェライト層抽出時の静的および動的回収率に関する実験データを取得し,除染係数が2〜70程度得られることがわかった. (3)実験データの系統的整理 昨年度の研究により,超臨界二酸化炭素中で使用できることがわかった界面活性剤に加えて,安価に市販されているpolyoxyether系の界面活性剤の使用可能条件を系統的に実験で調べた.更に,マイクロエマルションの安定性,W値等の整理を行ない,二酸化炭素密度やW値による整理法を採用することにより,使用可能条件を系統的に知ることができることがわかった.
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Research Products
(3 results)