2004 Fiscal Year Annual Research Report
電子顕微鏡構造生物学のための沃素多核体蛋白質標識試薬の開発と応用
Project/Area Number |
15657025
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Research Institution | National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities |
Principal Investigator |
永山 國昭 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (70011731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田坂 基行 東京大学, 大学院・理学研究科, 日本学術振興会特別研究員(PD)
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Keywords | 電子顕微鏡 / 蛋白質標識 / 沃素 / 重元素標識 |
Research Abstract |
従来の生物電顕用標識試薬は2種類に大別される。1つはいわゆる染色剤で、主に重金属が用いられており、これらは標識が非特異的で、かつ蛋白質変性剤でもあるという弱点があった。もう1つはイムノゴールドのように大きさの定まった重金属化合物の標識で、これらは直径が小さく特異的であるが、蛋白質標識として使うには分解能ぶ不充分であった。本研究で狙う沃素多核体試薬は、これらの弱点をカバーすることを目的としており、新しいカテゴリーの電顕用高分解能標識である。 これまでに、マレイミド基が蛋白質表面上の側鎖官能基のうちチオール基(-SH)と選択的に反応することが知られており、本研究ではマレイミド基と沃素多核体を、リンカーを介して結合した分子を設計し、作成した。沃素多核体の直径を電顕で調べて目的の物質の作成を確認した。
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