2004 Fiscal Year Annual Research Report
野生イネへの窒素固定エンドファイトの内生および窒素固定活性に関するQTL解析
Project/Area Number |
15658002
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 雅志 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (40134043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南澤 究 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (70167667)
東谷 篤志 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (40212162)
石井 尊生 神戸大学, 農学部, 助教授 (20260648)
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Keywords | 野生イネ / 栽培イネ / エンドファイト / 遺伝資源 / QTL解析 / 窒素固定 / 感染 / アセチレン還元活性 |
Research Abstract |
この研究の目的は、野生イネと栽培イネとの交雑後代自殖系統集団を用い、野生イネ組織内から単離された窒素固定能を持つエンドファイトの野生イネ組織内への感染、コロニー形成、窒素固定活性を支配している遺伝子の数および座位を量的遺伝子座(QTL)解析法を用いて解明することである。 佐藤は、窒素固定活性を支配するQTLの解析にそなえて最適の交雑自殖後代系統集団を選ぶために、野生イネ系統および栽培イネ系統に内生させたHerbaspirillum sp.B501の窒素固定酵素ニトロゲナーゼを構成する遺伝子nifHの発現およびアセチレン還元活性を調べた。その結果、栽培イネ系統KasalathではnifHの発現が認められたにも関わらずアセチレン還元活性が認められないことを見出した。野生イネ系統も含め興味ある結果である。 南澤は、野生イネ系統に内生させたHerbaspirillum sp.B501のnifHの発現を調べた結果、明期に発現の上昇かあり暗期には発現の低下が認められることを見出した。この結果は、nifHの発現に日周リズムが存在することを示唆しており興味深い。 東谷は、イネから単離された接種菌以外の細菌を16srRNAの塩基配列により同定した結果、Stenotrophomonas maltophiliaがイネのエンドファイトとしては初めて検出された。 石井は、昨年度と同様に栽培イネと野生イネとの戻し交雑後代(O.sativa Nipponbare///O.rufupogon W630/Nipponbare// Nipponbare, O.sativa IR36///O.rufupogon W630/IR36//IR36, Nipponbare///O.meridionalis W1627/ Nipponbare//Nipponbare, IR36///O.meridionalis W1627/IR36//IR36) BC_2由来のBC_2F_5合計4集団の作出をすすめた。作出された集団に関してはマイクロサテライトマーカー約100個を用いて遺伝子型データベースの構築をすすめた。
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Research Products
(4 results)