2004 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム挿入型プラスミドベクターの開発と、鶏卵での有用蛋白質の発現
Project/Area Number |
15658035
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Research Institution | Nippon Institute for Biological Science |
Principal Investigator |
勝俣 淳 財団法人日本生物科学研究所, 研究部, 研究員 (80270528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 澄夫 財団法人日本生物科学研究所, 研究部, 主任研究員 (10157000)
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Keywords | integrase / 遺伝子導入 / プラスミド |
Research Abstract |
Rous salcoma virus(RSV)由来integraseとその認識部位を組み込んだプラスミドを培養細胞およびニワトリ胚へ導入し、プラスミドに組み込まれた遺伝子の安定した遺伝子発現を培養細胞およびニワトリで試みるという目的で本実験を実施し、下記の成果を得た。 1)上記プラスミドを培養細胞へ導入し、G418薬剤耐性コロニー数を調べたところ、integraseを持たないコントロールプラスミドを用いた時に比べてCHO細胞で2倍以上、HeLa細胞で4倍以上の効率で薬剤耐性コロニーを得ることができた。 2)上記プラスミドに抗犬パルボウイルス抗体遺伝子を持ったプラスミドをニワトリ胚へ導入したところ、プラスミド由来DNAを持ったニワトリが孵化し、1ヶ月齢ニワトリ血中でRNAの発現を確認した。 3)前年までに上記CMVプロモーターを用いたレポーター遺伝子の発現をリンパ球で確かめたところ、成鶏より得たリンパ球でその発現が抑えられていたが、LPS刺激によってその発現を誘導することを明らかにした。そこで今年度、恒常的なニワトリ体内での遺伝子の発現を目指し、プロモーターとして乳酸脱水酵素A型のプロモーターをクローニング、解析を行った。その結果、これまでに報告されている(Gene Expression, The Second International Memorial Symposium, Tokyo, September 25-26(1990))位置より下流にプロモーター活性があることがわかった。
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