2004 Fiscal Year Annual Research Report
活動基準原価計算を活用した時間縦断的・多軸的な患者別原価測定方法の開発研究
Project/Area Number |
15659123
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
廣瀬 昌博 京都大学, 医学研究科, 助手 (30359806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 修 京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
賀本 敏行 京都大学, 医学研究科, 助教授 (00281098)
今中 雄一 京都大学, 医学研究科, 教授 (10256919)
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Keywords | インシデントレポート / 研修医 / 臨床研修 / 安全管理体制 / 医療事故 / インシデント・アクシデント / リスクマネジメ / 医療の質 |
Research Abstract |
平成14、15年度に収集されたインシデントレポートを18のコードに分類すると、医師および看護師のレポートについて、多い順にそれぞれ点滴注射125件(医師事例のうち36.2%)、与薬48件(13.9%)、点滴注射1305件(看護師事例のうち28.9%)、与薬956件(21.2%)であり、医師、看護師ともに点滴・注射と与薬の両者で報告の約半数を占める。 次に、この与薬、点滴・注射に関するエラー内容を見ると、与薬については、医師の場合、多い順に48件中、用量間違い18件、薬品間違い8件、投与時間の間違いと患者間違いが各4件で、同様に、看護師の場合、951件中、用量間違い213件、実施忘れ207件であった。点滴・注射については、医師の場合、125件中17件、薬品間違い15件、用量間違い14件であり、看護師の場合、1305件中、実施忘れ240件、用量間違い160件、薬品間違い96件であった。 さらに、与薬、点滴・注射に関するレポートの記載に含まれる薬剤名を抽出した。すると、医師および看護師についてそれぞれのべ54件および658件の薬剤名が抽出された.その内訳は、医師の場合、注射薬について抗菌薬10件、輸液・電解質液と抗凝固薬各5件、精神治療薬4件と心血管作働薬各1件であり、内服薬については抗菌薬と消化器官薬各4件、心血管作働薬3件、抗凝固薬と精神治療薬各1件であった。一方、看護師についてもその内容は医師とほぼ同じで、注射薬について輸液・電解質液69件、抗菌薬と抗凝固薬各42件、心血管作働薬33件、精神治療薬17件であり、内服薬については精神治療薬47件、ホルモン製剤39件、心血管作働薬33件、消化器官薬25件、抗菌薬19件であった。 したがって、臨床研修プログラムにはレポートから抽出される薬剤についての知識や用法等に関する講義や実習を組み入れ、研修医に教育することが重要であると考えられた。
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Research Products
(19 results)