2003 Fiscal Year Annual Research Report
血管内皮増殖因子VEGFが動脈硬化、循環器疾患発症に及ぼす影響に関する疫学研究
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15659150
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
小西 正光 愛媛大学, 医学部, 教授 (40274328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 克俊 愛媛大学, 医学部, 助手 (10314949)
藤本 弘一郎 愛媛大学, 医学部, 助手 (30243778)
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Keywords | 頸動脈超音波検査 / TGFβ_1 / VEGF / 循環器疾患 / 脳卒中 / 心筋梗塞 |
Research Abstract |
本年度は3カ年計画の初年度のため、主として、本研究を行うに当たっての計測系の基礎的検討及びコホート内症例対照解析を可能とするために、追跡集団の循環器疾患(脳卒中・心筋梗塞)の発症調査及び追跡打ち切り者(死亡・転出)の確定を行った。 その結果、血清の凍結保存及び同意書の揃っている追跡集団5,400人中、156名の生存転出による打ち切り例、344名の死亡を確認した。さらに、これまで同様に継続してpopulation-basedに循環器疾患発症調査を実施し、1994年1月1日〜2002年12月31日の間の発症として、脳卒中1,188名、心筋梗塞274名の登録を完了し、次年度以降、nested-case control studyを行うためのデータベースの作成を行っている最中である。 計測については、本研究計画通り、頸動脈超音波検査を実施している者について先に計測を開始し、TGFβ_1は頸動脈硬化所見との正の関連を認め、一方で、VEGFは脳卒中有病と正の関連を示唆する所見が得られた。本来、NOは動脈硬化抑制因子とされており、予防対策にこれらの指標を用いるための評価として、血管内皮に関連するNOのシグナル伝達経路の上流側に位置するVEGFと下流側に位置するTGFβ_1とを併せて検討するためには、断面的解析では不可能であることが明らかとなり、間接的に研究仮説を指示する所見が得られた。次年度以降、脳卒中の病型別のnested-case control studyを実施するために、対照のマッチングを改めて実施し、本格的に計測を開始する予定である。 尚、本コホート集団の追跡調査及び解析については、疫学研究倫理指針に基づく倫理審査の承認を得ている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 岡田 克俊, 藤本 弘一郎, 小西正光ら: "冠動脈の臨床・新しい診断・治療体系:都市部住民、農村部住民の冠危険因子分析"日本臨床. 732-737 (2003)
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[Publications] 岡田 克俊, 藤本 弘一郎, 小西正光ら: "虚血性心疾患の予防プログラム"日本臨床. 768-774 (2003)
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[Publications] Iso, Okada, Konishi, et al.: "Alcohol intake and risk of stroke among middle-aged Japanese men."Stroke. in press. (2004)