2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15659156
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
石井 晃 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (30252175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 理奈 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (70367697)
平田 ゆかり 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (50156676)
浜島 誠 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (20189608)
平田 公一 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (60278299)
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Keywords | 高速液体クロマトグラフィー / エレクトロスプレー / レーザースプレー / 飛行時間型質量分析計 / 修飾タンパク / リン酸化 / 消炎鎮痛剤 |
Research Abstract |
覚醒剤をはじめとする乱用薬物は、神経系のドーパミンレセプター等の受容体に作用し、下流の情報伝達系に作用すると考えられており、種々のタンパクがリン酸化等の修飾を受けると考えられている。また、リンやヒ素のような無機薬毒物は、タンパクのSH基に結合して毒性を発揮すると考えられている。これら修飾タンパクの解析に関し、多くの方法が提案されている。しかし、細胞内情報伝達機構の解析には、超微量の生体高分子を検出・同定する必要があり、従来法では対応できない可能性がある。従って薬毒物の作用機序をプロテオミクスから明らかにする場合、例えば従来のエレクトロスプレー(ESI)法よりイオン化効率が高く、よりソフトなイオン化法が望まれる。今回、我々はレーザースプレー等の方法を用いて、修飾ペプチド解析のための新しい方法の開発を試みた。 本年度は、昨年に引き続いてリン酸化ペプチドの高感度分析を試みたが、インフュージョンモードでは高感度が得られるものの、感度のばらつきが大きく、オンラインで目的ペプチドが溶出された際に、同様な高感度が得られるか疑問であった。この問題点を解決するために、我々はレーザー光路の延長及びCCDカメラによるモニターにより、問題点を解決することを試みている。 実際、改良が施された山梨大学のレーザースプレーシステムにおいては、プロピオン酸系の消炎鎮痛剤が、負イオンモードにおいて、ESI法の10倍から50倍程度の高感度が得られた。
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Research Products
(5 results)