2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15659158
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
森田 浩之 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90252147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石塚 達夫 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20108070)
宇野 嘉弘 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 講師 (70293553)
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Keywords | カオス解析 / 音声 / 疲労 / 脳 / リアプノフ指数 |
Research Abstract |
音声による脳機能を解析するソフトウエアの改良が、電子航法研究所の塩見格一氏によって進められており、解析に要する時間も短縮化され、精度も上がってきている。今年度も、昨年度に引き続き、30秒間の音声をこのソフトウエアでカオス解析して得られる脳機能指数が、脳疲労の定量的指標となるかについて、以下の検討を行った。 1)日差変動の検討 健常人4名(成人2名、小児2名)において、早朝の同一時間での脳機能指数の日差変動について検討した。成人2名は、それぞれ593±25(CV4.2%)、539±24(CV4.5%)であり、小児2名はそれぞれ736±72(CV9.8%)、711±49(CV6.9%)であった。少ない例数であるが、脳機能指数は成人より小児で高く、その変動も成人より小児で高い可能性が考えられた。 2)日内変動の検討 健康成人2名において、種々の生活活動前後で音声録音をし、日内変動について検討した。1名が600±29(CV4.8%)、もう1名が561±28(CV4.9%)であり、日差変動の結果とほぼ同様であった。脳機能指数は、食事、入浴、休息、映画鑑賞などで増加し、アルコール摂取、運動、眠気などで低下していた。これらの結果は、当初の予測と逆であった。 3)エアロビクスとクレペリンによる影響 健康成人女性16名を、最初エアロビクス(50分間)をする群とクレペリン(15分間)をする群の2群に分け、それぞれの前後で脳機能指数の変動を検討した。最初にクレペリンをする群では、一定の傾向がみられなかったが、最初にエアロビクスをする群では、エアロビクスによって増加がみられ、クレペリンによって低下する傾向が見られた。この結果も、当初の予測とは逆であった。
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