2003 Fiscal Year Annual Research Report
HCV core蛋白を標的とした新たな遺伝子治療戦略の可能性
Project/Area Number |
15659175
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
岡上 武 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (20150568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 克彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (90281097)
伊藤 義人 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (70244613)
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Keywords | レトロウイルs / ベクター / 肝細胞 / 肝癌 / 癌遺伝子 |
Research Abstract |
HCV core蛋白は肝細胞の癌化に強く関連していることが知られている。そこで、まず、癌遺伝子(G)-SiRNAをHCV core-SiRNAに先立って肝癌細胞に導入する実験を行った。 肝癌細胞株HuH7に対する癌遺伝子(G)-siRNAの一過性導入 癌遺伝子(G)-SiRNAをHuH7細胞に感導入し、transientにover expressionさせた実験では、導入3日目よりコントロールと比べてHuh7細胞数が有意に低下した。 肝癌細胞株HuH7に対する癌遺伝子(G)-SiRNAのレトロウイルスベクターによる導入 SF/hygro/H1promotor/(G)-SiRNAを用いたレトロウイルスベクターによる遺伝子導入の系において2週間のselectionを行った結果、Huh7細胞ではコロニーの形成がみられないことが明らかとなった。しかし、HEK293、NIH3T3、HLE細胞では多数のコロニー形成がみられた。この原因として、(G)発現低下によるapoptosisの誘導とG1 arrestの関与が考えられたので以下の実験を行った。まずapoptosisの確認のため、感染5日後のHuh7細胞においてAnnexin VとsubG1陽性細胞の増加の有無を検討した。Annexin V陽性細胞数はコントロール1.5%に対し28%、subG1陽性細胞はコントロール4.5%に対し30.5%であった。細胞数は感染2日目にはコントロールに比し25%、4日目には約10%と低下した。(G)-knockout後の解析ではP53が増加しており、wild-p53の機能を維持していればp53 dependent apoptosisが起こると考えられた。現在、PLC/PR5,HEK293,Huh7,HepG2,HLEでp53 knockout系を作成し(G)-SiRNAの効果を検討中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kasahara A, Okanoue T, et al.: "Interferon treatment improves survival in chronic hepatitis C patients showing biochemical as well as virological responses by preventing liver-related death"J Viral Hepat. 11(2). 148-156 (2004)
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[Publications] Okanoue T, Itho Y, et al.: "Lamivudine therapy for Japanese patients with cirrhosis B"Intervirology. 46(6). 394-399 (2003)
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[Publications] Yamaguchi K, Itoh Y, et al.: "Eengineered long terminal repeats of retroviral vectors nhance transgene expression in hepatocytes in vitro and in vivo"Mol Ther. 8(5). 796-803 (2003)