2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15659202
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
下条 文武 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (20126410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 亮彦 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 客員助教授 (80293207)
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Keywords | β_2-ミクログロブリン / 透析アミロードシス / ドデシル硫酸ナトリウム / トリフルオロエタノール / メガリン / レプチン / L-FABP / MIF |
Research Abstract |
β_2-mアミロイド線維形成とその阻害メカニズムを明らかにするためには、in vitroにおける高感度で簡便なアッセイ系の確立が必要である。そこで、微量なサンプルで分子間相互作用を解析できる水晶発振子マイクロバランス法(Affinix Q)を用いて、そのような系を検討した。すなわち、水晶発振子センサーチップに断片化されたβ_2-mアミロイド線維を固定し、それに対してリコンビナントβ_2-mを反応させて起こる重合反応を、水晶発振子の振動数変化として検知する系の条件設定を行った。 さらにin vitroにおけるβ_2-mアミロイド線維伸長反応において、低濃度のトリフルオロエタノール(TFE)、およびドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を用いた中性pHでのアミロイド線維伸長反応系を開発した。またTFEを加えた中性伸長反応系は数種のグリコサミノグリカンにより増強されることを見いだした。 また、β_2-mのエンドサイトーシス受容体であるメガリンの特性を明らかにするために、新規リガンドを探索した。その結果、肥満関連アディポサイトカンであるレプチン、および肝臓において脂肪酸の代謝に関わり、肝障害時に血液中に逸脱するliver-type fatty acid binding protein(L-FABP)が新たにそのリガンドであることを見いだした。さらに、メガリンは分化誘導が可能な培養糸球体上皮細胞にも発現し機能することを見いだした。 さらに、β_2-mアミロイド形成におけるmacrophage migration inhibitory factor(MIF)の役割を検討した。
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Research Products
(7 results)