2004 Fiscal Year Annual Research Report
発達障害におけるCRHおよびRho蛋白GTPasesに関する分子形態学的研究
Project/Area Number |
15659244
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
竹内 義博 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80188169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 知行 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80236249)
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Keywords | CRH / Rho蛋白 |
Research Abstract |
日齢14、28のマウスにpentobarbital (50mg/kg)を腹腔内投与しで麻酔をかけ、4% paraformaldehydeにて潅流固定を行い脳を取り出した後固定、クリオスタットにて脳前額断連続凍結切片を作製した。この凍結浮遊切片に対し、抗CRH抗体を用いて免疫組織化学を行い、15年度と同様にCRH陽性構造脳前額断連続標本を作製した。 CRHの強い発現がみられた部位はparaventricular nuclei, inferior olivary nucleiであり、中等度の発現はmedical geniculate nucleus, central nucleus of the amygdala, bed nucleus of the striaterminalis, lateral dorsal tegmental nucleus, lateral parabrachial nucleus, nucleus of prepositus hypogrossusに認められた。この結果は日齢56のマウスとほぼ同様であり、明らかな発達的変化は観察されなかった。 次に日齢56のマウスにpentobarbital (50mg/kg)を腹腔内投与して麻酔をかけ、4% paraformaldehydeにて潅流固定を行い脳を取り出した後固定、クリオスタットにて脳前額断連続凍結切片を作製、この凍結浮遊切片を用いて辺縁系を中心に、Rho蛋白GTPases (Rac, Cdc42, RhoA)の局在の組織学的検出を試みたが、各抗体の感受性がのためか、Rho蛋白GTpases (Rac, Cdc42, RhoA)の局在は確認出来なかった。 今後、固定法や抗体を代えて組織化学的手法を検討し、日齢14、28のマウスについて発達的変化を観察する予定である。
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