2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15659261
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
山西 清文 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10182586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯田 憲一 三重大学, 医学部, 助手 (50262994)
水谷 仁 三重大学, 医学部, 教授 (30115737)
夏秋 優 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60208072)
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Keywords | 魚鱗癬 / トランスグルタミナーゼ / マイクロアレイ / 遺伝子発現 / 疾患モデル / 角化症 |
Research Abstract |
本研究では、先天性角化異常症における魚鱗癬皮膚形成に関わる代償性表皮再構築システムの実体を解明することを目的に、遺伝子異常に起因する遺伝子発現プロフィールの変化をマイクロアレイを用いて機能ゲノム学的に解析し、この再構築システムに関わる機能遺伝子群の同定を進めている。本年度はトランスグルタミナーゼ1欠損マウス(TGM1 KO)、および同腹の対照マウスより得た表皮で発現する遺伝子を網羅的に解析した。正常対照およびTGM1KO皮膚からmRNAを調製し、蛍光ラベルcDNAプローブを作製後、FANTOMデータベースのマウスcDNAから4500の遺伝子をプロットしたアレイを用いてスクリーニングした。その結果、TGM1欠損に続いて38遺伝子の発現増加と、236遺伝子の発現減少が明らかになった。これらの遺伝子には、表皮の構築に重要と思われる角化関連遺伝子をはじめ、各種サイトカイン遺伝子、プロテアーゼ、プロテアーゼインヒビター遺伝子も含まれていた。次年度以降は、スクリーニングの結果に基づいて、各遺伝子のリアルタイムRT-PCRによる定量的発現解析を実施し、これらの中から有意な変動を示す遺伝子に焦点を絞ってTGM1KO皮膚、ヌードマウス移植魚鱗癬モデル皮膚、および実際の先天性魚鱗癬皮膚を用い、免疫組織学的な解析を併せて実施する計画である。それにより、表皮再構築系の特性として、時間的、空間的な発現状況、機能分担を明らかにし、解析結果をもとに、再構築系の中心となる遺伝子に対して効率的機能阻害法を考案する計画である。
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Research Products
(1 results)