2003 Fiscal Year Annual Research Report
生体内微小血流系の可視化計測法の開発とその成人過小グラフト生体肝移植研究への応用
Project/Area Number |
15659292
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 好信 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (20313538)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤沢 延行 新潟大学, 工学部, 教授 (20165369)
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Keywords | 微小循環 / microPIV / 生体肝移植 / 過小グラフト / shear stress |
Research Abstract |
研究目的は、科研費交付の2年間に、肝臓外科もしくは生体肝移植における肝、小腸間膜の微小循環を我々が開発した可視化計測法によって確実に臨床応用できるようにすること。そして肝臓外科や生体肝移植早期の肝再生や肝障害についての病態理解にこのシステムを利用し、我々の考案開発しているshear stress理論に基づいた過小グラフトの有効利用法の新しい術式を評価することであるが、この1年間で、我々の考案したmicroPIVシステムが肝類洞血流のshear stress測定に有効であることを、血管の基本である、100μm×300μmの直管、分枝、合流の微小血管モデルを作成し、測定することにより証明できた。これを国内外科学会、肝臓学会、移植学会で報告している。またトレーサーとして赤血球が応用可能であることを実験的に検討し証明した。これらは箱根肝臓シンポジウムで報告予定でもある。今後実際の臨床応用に向けて16年度研究を続ける予定である。またmicroPIV以外にもエコーPIVの成人過小グラフト評価への応用を検討している。
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