2003 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイム三次元心臓超音波画像ガイドによる心拍動下心内修復手術方法の開発
Project/Area Number |
15659321
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
湖東 慶樹 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (80272904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深原 一晃 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (40343181)
三崎 拓郎 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (40092811)
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Keywords | リアルタイム三次元心臓超音波検査法 / ナビゲーション手術 / 僧帽弁形成術 |
Research Abstract |
リアルタイム三次元心臓超音波法を用いたナビゲーションシステムによる心内修復手術の第一段階の実験として、手術環境下での三次元画像構築の確立実験を行った。 (1)ブタを用いた動物実験にて胸骨横切開、両側開胸下でリアルタイム三次元心臓超音波法を施行した。実験では心臓表面に超音波プローブを装着して画像構築を行った。大動脈弁、僧帽弁の三次元構築は可能であり、ナビゲーションシステムとして活用可能であると判断された。一方、三尖弁の描出にはプローブと心臓の位置が近接するため、描出が困難であった。この点に関しては16年度の実験により検討する事となっている。 (2)心腔内に挿入された心臓手術器具の操作画像を三次元心臓超音波でリアルタイムに追従可能となる画像解析モードを確立実験では、通常の金属素材の手術器具では、超音波傷害をきたし、十分な画像が構築できないことが確認された。この問題点に関しては、材質の検討という新しい研究課題とすることとなった。 (3)心拍動下の状態でリアルタイム三次元心臓超音波ガイドによるナビゲーションシステムによる心内修復手術に関しては、手術材料の問題があったが既存のクリッピングシステムを用い、心尖部アプローチによる僧帽弁形成術を試みたが、十分なナビゲーション効果を得ることが出来なかった。手術材料、手術器具のアプローチ方法等が16年度の実験の検討課題となった。 (4)現在実験継続中のため発表等は行っていない。
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