2004 Fiscal Year Annual Research Report
運動器疾患におけるユビキチンシステムの関与とその制御に関する研究
Project/Area Number |
15659351
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50282661)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織田 弘美 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60101698)
|
Keywords | 派骨細胞 / Bim / ユビキチン化 |
Research Abstract |
破骨細胞は正常な骨リモデリングのみならず関節リウマチや骨粗鬆症などの運動器疾患における骨破壊・骨吸収においても中心的な役割を果たす細胞である。破骨細胞の特徴はきわめて生存期間が短いことであり、生体内では約2週間、in vitroでは1,2日でアポトーシスによって死滅する。このような急速はアポトーシスがどのようなメカニズムで誘導されるかは明らかではない。これまでにわれわれは、Bcl-2ファミリーのBH3-onlyメンバーに属するアポトーシス誘導分子Bimが破骨細胞のアポトーシスに重要な役割を果たしていること、その発現がユビキチン化によって調節されていることを明らかにした。本年の研究においては、このようなBimのユビキチン化が、抗アポトーシス作用を有するBcl-2との結合によって調節されている可能性についで検討した。Bimを大量に発現する細胞は細胞死を起こすが、Bcl-2と共発現させると細胞死が起こらない。またBim単独では細胞における高発現は得られないが、Bcl-2と共発現することによってBimを高発現する細胞を得ることができる。BimはBcl-2を免疫沈降すると共沈してくる。これらの事実はBimとBcl-2との結合が、Bimのタンパクの安定化に重要な役割を果たしている可能性を示唆する。
|
Research Products
(4 results)
-
-
[Journal Article] Chondromodulin-I, a cartilage-derived angiogenesis inhibitory factor, suppresses T cell response ; an implication of a therapeutic potential for the treatment of arthritis.2004
Author(s)
Setoguchi K, Misaki Y, Kawahata K, Shimada K, Juji T, Tanaka S, Oda H, Shukunami C, Nishizaki Y, Hiraki Y, Yamamoto K.
-
Journal Title
Arthritis Rheum 50
Pages: 828-839
-
[Journal Article] Critical roles of c-Jun signaling in regulation of NFAT family and RANKL-regulated osteoclast differentiation.2004
Author(s)
Ikeda F, Nishimura R, Matsubara T, Tanaka S, Inoue J, Reddy SV, Hata K, Yamashita K, Hiraga T, Watanabe T, Kukita T, Yoshioka K, Rao A, Yoneda T.
-
Journal Title
J Clin Invest 114
Pages: 475-484
-