2003 Fiscal Year Annual Research Report
骨軟部腫瘍における腫瘍増殖・悪性度の定量的解析と標準値の設定
Project/Area Number |
15659361
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
白石 秀夫 岩手医科大学, 医学部, 助手 (50235735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋村 正 岩手医科大学, 医学部, 教授 (70162691)
寺崎 一典 岩手医科大学, 医学部, 助手 (60285632)
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Keywords | 骨軟部腫瘍 / PET / 標準値設定 / 術前療法 / 定量化 |
Research Abstract |
FDG-PET(positron emission tomography)は腫瘍の増殖能を測るための方法として取り入れられた核医学検査の一種である。今回我々は他の画像診断ではなかなか把握しきれない骨軟部腫瘍の良悪性・化学療法などの術前療法効果判定などいろいろな分野で活用可能か否かを研究している。平成15年度は基礎研究としてデータを蓄積し、定量化して標準値の設定や、他の画像診断との比較の中で、データの蓄積+を行っている。現在10例のデータを逐次解析し、次年度のデータのターゲットを模索中である。画像解析装置(Dr.view/Linux)は現在の所、解析において十分な成果を上げ、画像のフュージョンだけではなく、病理組織との対比も含めたフュージョンを考えており、更なるデータの蓄積と解析を要すると考える。骨肉腫・ユーイング肉腫の症例においてはある程度の定量化及び標準値の設定は予測され今後化学療法の効果判定に利用できる可能性を示唆させ、数多くのデータを集めて検討を重ねたい。悪性腫瘍と良性腫瘍の協会病変並びに境界値の設定は病変内での不同一性が著明な骨軟部腫瘍においてはなかなかその設定は難しいと思われるが、他の画像と合わせることによって、PET単独ではなく種々の組み合わせが必要であると考えられた。今年度の研究においては様々な腫瘍において検討したが、ターゲットが絞り切れていなかった性もあり、術前療法効果判定以外ははっきりとしていなく、今後データを集めるにあたって注意深くターゲットを絞る必要があると思われた。
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