2003 Fiscal Year Annual Research Report
神経幹細胞および血管幹細胞から精子形成細胞への分化誘導の試み
Project/Area Number |
15659384
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
郡 健二郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 哲史 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50305546)
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40264733)
林 祐太郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40238134)
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Keywords | 神経幹細胞 / 血液幹細胞 / 生殖細胞 |
Research Abstract |
cytomegarovirusのenhancerのchickenのβ-actinのpromoterを用い、下流にGFPをつなげ、GFP強発現のトランスジェニックマウスを作製した。トランスジェニックマウスは各臓器にGFPを発現していることを確認した。まず精巣より精子形成細胞、Sertoli細胞、Leydig細胞を採取分離した。それぞれはGFP陽性であることを確認した。神経細胞を用いる前に、これらの細胞により予備実験を行った。マトリゲルを用いてこれらを共培養し、in vitroで精細管の再構築が可能であることを証明した。さらにこれらをディスパーゼ処理した後、ゲルから細胞塊を採取し正常のマウスに移植したところ、精巣内でGFP由来の細胞の精細管が再構築されることを証明した。またこれら再構築精細管において精子形成が起きていることがわかった。この結果をもとに神経幹細胞との共培養で可能か否かを検討するべく、GFP強発現マウスの脳線条体および海馬組織を採取した。これらより各種マーカーを用いてFACSにより神経幹細胞を採取した。これらと、Sertoli細胞、Leydig細胞とをマトリゲル内で共培養し、生殖細胞への変化が可能かどうか現在検討している。現在のところ、マトリゲル内で細胞が接着し再構築することは証明できたが、それらが精細管の特徴を持ちうるか否かは検討できていない。また、これらの細胞塊を精巣内に萎縮したところ、明らかな精細管構造は認めず、何らかの遺伝子操作を加える必要があると考え検討中である。
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