2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15659416
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
魚里 博 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (00118019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
比嘉 利沙子 (嶺井 利沙子) 北里大学, 医学部・眼科, 講師 (90327338)
清水 公也 北里大学, 医学部・眼科, 教授 (60124674)
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Keywords | 眼内レンズ / 眼調節 / 白内障手術 / 老視矯正 / 調節眼内レンズ / 前房深度 / レンズ動的挙動 / 光・超音波計測 |
Research Abstract |
最近の調節可能な眼内レンズ(IOL)は移植された眼内での前後移動が期待されているが、明らかな調節(屈折度の変化)を示すだけのレンズ移動を検出できていない。従来の超音波法や光切断(スリット断層像)での前房深度から眼内レンズの移動量を測定するには両者の方法とも十分な精度がないためである。 そこで、我々は、レンズの眼内での移動量を高感度で検出する方法を開発すると共に、その臨床応用を速やかに図ることを目的として、初年度は、現有器機と赤外線に感度の高いビデオカメラ(購入備品)を用いて、測定光学系を試作し予備実験により測定原理の確認を行った。また、高速のパソコン(購入備品)により単焦点IOLで反射像の特性解析だけでなく、反射像の画像解析から移植眼内レンズの位置異状検出が出来ることをシミュレーション実験により確認した。本年度は、前年度の結果を基に、光学的反射像の動的記録・解析の改良を進め、微少な眼内レンズの前後移動を傾きや偏心と共に高感度に検出することが出来ることを予備的に確認した。 また、一方で、従来の超音波A-mode測定装置を改良するとともに、眼軸長や前房深度あるいはレンズ厚の経時的変化を記録できうる装置も試作(M-mode)し、移植眼内レンズの眼調節に伴う動的変化を捉えられることも検証した。さらにレーザー干渉による眼軸長測定装置(IOLMaster)による測定も平行して行い、本法の有効性を学生有志眼や眼内レンズ移植眼の協力で確認し、移植眼内レンズの前後移動はきわめて小さく(0.1〜0.5mm程度)調節への寄与は小さいことが判明した。今後症例数の増加を目指すが、これらの結果の一部は、国内と海外での学会で発表予定である。 このような全く新しい測定方法により、調節IOLの老視矯正効果の客観的臨床評価や調節眼内レンズの最適デザインへの応用だけでなく、従来からの偽調節メカニズムの解明にも寄与できるものと考えられた。
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Research Products
(28 results)