2003 Fiscal Year Annual Research Report
腸管内ビリルビン連続測定による乳児閉塞性黄疸の原因診断
Project/Area Number |
15659417
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉田 茂彦 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (60302113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 智浩 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (70333820)
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Keywords | 腸管内ビリルビン / 乳児閉塞性黄疸 / 胆道閉鎖症 |
Research Abstract |
目的:閉塞性黄疸時に、十二指腸内ビリルビン連続測定法により連続的なビリルビンの低値、すなわち不可逆的な胆汁分泌停止が検出できることを証明する。 方法:全身麻酔下にミニブタの総胆管を結紮切離して閉塞性黄疸の動物モデルを作製する。対照群および閉塞性黄疸群に対して経胃瘻的にセンサー付きカテーテルを十二指腸内に留置し、十二指腸内ビリルビンの連続測定を行う。 結果:有意なデータは記録不能であった。 考察:本研究に用いた腸管内ビリルビン連続測定装置(メドトロニック社製ビリテック2000)は本体(記録装置)とセンサー付きカテーテルからなり、本体は20cm×11cm×5cmで約600g、カテーテルは約170cm長である。閉塞性黄疸動物モデル作製の対象となるミニブタは、臨床応用時のヒト乳児に相当する体重5kg前後を想定していた。体動を制限しない自由摂食状態での十二指腸内ビリルビンの24時間連続測定が必要であることから、センサーおよび本体を対象動物の体幹に固定することが必要である。しかし本体の大きさと重量からは体動を制限せずに体幹に固定することが不可能であることが判明した。従って今後は本体をケージに固定した状態での測定とならざるを得ないが、その場合はカテーテル牽引による事故抜去・断裂が生じないような十分な方策が必要である。場合によってはある程度の体動制限が必要となることが想定される。
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