2005 Fiscal Year Annual Research Report
高齢がん患者の在宅での症状マネージメントに関するプログラム開発の研究
Project/Area Number |
15659514
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
大西 和子 三重大学, 医学部, 教授 (30185334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 芙佐子 三重大学, 医学部, 教授 (60324505)
大石 ふみ子 三重大学, 医学部, 助教授 (10276876)
井村 香積 三重大学, 医学部, 助手 (00362343)
中川 雅子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70266211)
明石 惠子 名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (20231805)
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Keywords | 化学療法 / 高齢患者 / 症状マネージメント / セルフケア |
Research Abstract |
計画:平成17年度の研究目的は、これまでの54名の高齢患者のデータを分析し、外来化学療法における患者・家族が使用できるセルフケアプログラムおよび外来看護師の患者教育支援マニュアルを作成することであった。 実施・結果:外来患者が困難に感じている症状は、1)疲れやだるさ、2)食欲不振、3)不眠、4)脱毛、5)感染、6)しびれ、7)嘔気(症状コントロールされている)、8)痛み(症状コントロールされている)、9)かゆみ、の順であった。これらの症状に対して、患者が気にしており、毎日の生活に変化を生じさせていた。特に上位の3症状においては困難を感じていた。 1)疲れやだるさに対して、食生活への影響、活動の低下、症状への気遣い増、他症状の出現、に変化を生じた。 2)食欲不振に対して、食生活への影響、心理的負担増、活動の低下、他症状の出現、生活リズム、に変化を生じた。 3)不眠に対して、不快感の増大、薬への依存、に変化を生じた。 4)脱毛に対して、カツラの使用、化粧をする、見た目への気遣い増、に変化を生じた。 5)感染に対して、予防行動をとる、発症による活動制限、に変化を生じた。 6)〜9)は省略するが、全体の症状に共通したものは、活動低下であった。 これらの結果より、症状マネージメント、生活への支援、精神面の支援、社会資源の活用の4項目において患者用セルフケアチェック表を作成する予定である。また外来看護師の患者教育支援マニュアルは、患者用プログラムに加えて、チームワークでの支援、プログラム評価を行うチェック様式を作成する。5月に1冊の報告書にまとめ、チェック様式をいれる予定である。
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