2003 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者に対する転倒予防のための家庭訪問による個別指導の評価に関する介入研究
Project/Area Number |
15659518
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
長弘 千恵 九州大学, 医学部, 教授 (00289498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高杉 紳一郎 九州大学, 大学病院, 助手 (40253447)
堀田 昇 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (00146797)
樗木 晶子 九州大学, 医学部, 教授 (60216497)
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Keywords | 在宅後期高齢者 / 転倒予防 / 家庭訪問指導 / 介入研究 / 無作為割付 |
Research Abstract |
転倒のハイリスク者である在宅の後期高齢者を対象として、看護職による訪問指導のプログラムの評価することを目的に無作為割付による介入研究を行なっている。国内外の先行研究ではニュージーランド、オーストラリア、米国において効果があるあるいは差がないというRCTによる研究があるが、日本ではこの種の研究は全く行なわれていない。特に、日本でみられる研究の多くは健康教室の評価であり、転倒予防のみならず訪問指導の評価は非常に少ない。そこで、転倒のハイリスク者としての女性の後期高齢者を対象に絞り、看護職による訪問指導の評価を試みた。先行研究の文献レビュー及び介入研究の準備を行なっている。 (1)文献レビューでは広く国内外の転倒に関する訪問指導の21の文献を読み、転倒予防に関する評価の総説論文を現在作成中である。 (2)介入研究については学科内の倫理委員会の指導を受けながら調査体制を整え、自治体を通して把握できた研究対象者に対し、調査同意書を得て、事前調査を行なっているところである。特にランダムサンプリングを行なう際に住民票を使用することで、自治体の情報公開条例との兼ね合いが生じ、自治体の協力なしには調査できず、個人情報の保護が大きな課題となっている。したがって、自治体の関係者との協議が研究内容の良否決定の要因ともなることから、時間をかけて調整を行なっている。
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