2003 Fiscal Year Annual Research Report
ナレッジ・マネジメントに基づく介護支援専門員の現任教育プログラムの開発
Project/Area Number |
15659532
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
酒井 昌子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (60236982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長江 弘子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (10265770)
川越 博美 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50297066)
麻原 きよみ 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80240795)
宮崎 紀枝 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (50349172)
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Keywords | 介護支援専門員 / 現任教育 / 現任研修 / ナレッジマネジメント / ケアマネジメント |
Research Abstract |
本研究の最終目的は、ナレッジ・マネジメントの枠組みを用いた介護支援専門員の現任教育プログラムを開発することである。初年度である本年度は、介護支援専門員のケアマネジメントや現行の現任研修の課題を明らかにすることを目的とし、1)文献検討、2)介護支援専門員と介護支援専門員の研修指導者の聞き取り調査、3)現任研修の実態調査を行った。その結果、現行の自治体等の研修やケアマネジメントの課題は、(1)新人介護支援専門員実地研修における課題分析の講義の削除による根拠あるケアプランの作成の困難さ。(2)ケアプランと一貫したサービス業者のサービス提供を保証できないもどかしさ。(3)リーダー研修修了者のリーダーとしての役割の不明瞭さ。(4)単独ケアマネジャーの研修機会確保の困難さ。(5)介護報酬改定後のモニタリング、サービス担当者会議の調整などの業務の煩雑と焦燥感が抽出された。一方、60数名の介護支援専門員を抱える組織的な機関では、ケアマネジメントの質の向上を理念とし、業務分担、レベル別ケアプラン検討会の開催、スーパーバイザーの配置、模擬サービス担当者会議の開催など系統的な教育プログラムに取り掛かっていた。これらから、介護保険制定3年を経た今、介護支援専門員のケアマネジメントや研修内容に格差があることが明らかになった。ただし介護支援専門員の背景となる職種の違いや利用者の違いによるケアマネジメントの違いは明確にならなかった。 ナレッジ・マネジメントは、暗黙知をくみ上げ形式知化するための「場」づくりと支援組織のデザインが重要であり、形式知化には客観的に言語化することが条件である。 次年度は、職種や所属組織を考慮した介護支援専門員のケアマネジメントの記述、分析をさらに進め、ケアマネジメントにおけるナレッジとは何か、またマネジメントに必要な要素は何かを明ちかにし研修プログラムの構成と内容を明確にする。
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