2004 Fiscal Year Annual Research Report
ナレッジ・マネジメントに基づく介護支援専門員の現任教育プログラムの開発
Project/Area Number |
15659532
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
酒井 昌子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (60236982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長江 弘子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (10265770)
宮崎 紀枝 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (50349172)
川越 博美 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50297066)
麻原 きよみ 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80240795)
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Keywords | 介護支援専門員 / ナレッジ・マネジメント / 現任教育 |
Research Abstract |
16年度は、研究初年度の研究計画に基づき、介護支援専門員の現任教育の実態と課題を明らかにするために、介護支援専門員を対象に、ケアマネジメント展開における課題、現在の現任研修の評価、および期待する現任研修内容についてフォーカスグループインタビューを実施し、その逐語データを内容分析した。 その結果、ケアマネジメントの課題として、〔利用者と介護支援専門員とのケアニードのギャップの大きさ〕、〔医療施設のケアマネジメント視点の低さ〕が高かった。現任教育については、年1、2回の自治体主催の現任研修と地域もしくは事業所内における事例検討を中心とした研修に参加しているものがほとんどであった。現在の研修への課題として、〔情報提供型研修の意義と限界〕、〔自分のケアマネジメントの妥当性の不確かさ〕、〔介護支援専門員自身に任されるキャリア開発の不安さ〕などが抽出された。期待する研修内容としては、〔自分のケアマネジメントの妥当性や傾向を把握できる〕、〔ベースの異なる介護支援専門員のケアマネジメントの特徴や良さを活用できる〕、〔自分のケアマネジメントの弱点の強化〕が抽出された。さらに、介護支援専門員はそれぞれベースが異なる事を活かし、〔それぞれの強みを活かす〕研修方法も提案された。その他に、地域レベルで地域内の介護支援専門員に対し、常時、助言・相談などサポートができる〔スーパーバイザーの存在〕への要望もあがった。 以上のように介護支援専門員の現任教育へのニードが抽出された。今後は、これらの要素をナレッジ・マネジメントの枠組みやプロセスにそって分析・検討をし、ケアマネジメントの知識創出につながる現任教育のあり方を具体的に構築する。
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