2004 Fiscal Year Annual Research Report
モンスーン-アジア域での複数の衛星データを用いた大気-陸面相互作用動態解析
Project/Area Number |
15680021
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
樋口 篤志 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 助手 (90324384)
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Keywords | 衛星データ / 大気-陸面相互作用 / 植物季節 / TRMM / 水循環 / モンスーンアジア |
Research Abstract |
今年度の研究実績をまとめると以下の通りとなる. 1.フェノロジー同定アルゴリズムの開発 以前から稼働させているAVHRR相当の分光放射特性観測結果を用いて(2000-2003の4年分),従来から用いられている植生指標の季節変化に年々変動が認められた.ただし,秋〜冬にかけての紅葉・減衰期の変化特性が従来式の植生指標では表現し切れておらず,新たにPhenology Indexを考案することによって,紅葉・減衰期を2期に分離できうる可能性を示した.この指標はAVHRR等の波長分解能の粗いセンサでも使えるため,過去のAVHRRデータも利用可能である. 2.既存の衛星データによる陸面及び降雨特性に関する解析 前年度に引き続き解析を進めている.今年度の成果としては,水文学的に意味のある分水嶺に着目したTRMMデータの解析例(松原ほか,2005[水文・水資源学会誌,印刷中])や,TRMMデータを元に月毎の0.2°降水量データセットを作成し,PAL等の陸面過程データとの気候学的な関係についての考察を加えつつある状態にある. なお,当初計画書に記載してあった,炭素循環過程モデリングに関しては,代表者の異動等々の条件が重なり,並列計算機の導入を見合わせ,データストレージに割り当てることとなったため,今年度に関しては進捗は見られなかった.次年度(最終年度)の課題である.
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