2005 Fiscal Year Annual Research Report
モンス-ンアジア域での複数の衛星データを用いた大気-陸面相互作用動態解析
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15680021
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
樋口 篤志 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教授 (90324384)
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Keywords | 大気-陸面相後作用 / リモートセンシング / モンスーンアジア / 環境動態計測 / 気候学 / 陸面過程 / 衛星計測 / 植生研究 |
Research Abstract |
本年度は本科学研究費の最終年度であり,この研究課題で得られた知見を列挙すると以下の通りになる: ●本科研費で開発・導入した分光放射自動計測システム+これまでのモニタリングシステムで得られた知見として,温帯湿潤環境下の草地(筑波大陸域環境研究センター実験圃場)においては草の生長は従来式(AVHRR相当)でも新分光放射計測システム(MODIS相当)でも生長を捉えることが可能であるが,盛夏〜秋にかけて草が枯れていくフェーズではAVHRR typeの広い分光放射データでは正確なモニタリングは困難であり,より波長分解能の細かなデータが地表面過程変化モニタリングに対し必要である. ●従来の植生研究,特にPathfinder AVHRR Land(PAL)を用いた植生活動の年々変動(特にトレンド解析)では,PALで施されている劣化補正が過度に施されていることが10 days compositeデータ内に若干含まれる雲情報を抽出することで明らかになった.現在,その元となるdaiy-PALデータを用いた詳細解析を実施中である. ●植生指標と地表面温度の組み合わせから得られる情報(VI-Ts法)をモンスーンアジア域に適応させることにより,チベット高原の特殊な地表面応答特性が明らかになった.(Higuchi et al., 2006.受理[印刷されていないため,研究成果には未記載]) ●複数の衛生データから得られたデータセットを同一空間分解能・扱える期間全ての元データを用いて気候値を作成し始めている.初期成果として,降水量(TRMM-PR),植生量(PAL-NDVI),熱ストレス指標(PAL;表面温度とNDVIから算出)を組み合わせて表示(RGB合成)することにより,降水(水インプット)に対し,陸面の応答特性に地域差(特にモンスーンアジアの複雑性)を図化可能であることを示した.
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Research Products
(2 results)