2003 Fiscal Year Annual Research Report
軽種馬および北海道和種馬放牧飼養に関する栄養学的・行動学的研究
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15688008
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
河合 正人 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (30301972)
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Keywords | 軽種馬 / 北海道和種馬 / 放牧 / 採食行動 / 採食量 / 消化率 / 消化管内通過速度 / 粒度分布 |
Research Abstract |
軽種成去勢馬3頭を182m×150m(2.73ha)のケンタッキーブルーグラス主体草地に5月23日から10月13日まで終日放牧した。試験は6月、8月および10月にそれぞれ12日間(予備期7日間、本期5日間)行い、10%酸化クロム含有ペレット100gを毎日朝夕2回各供試馬に給与した。また、本期開始時にイッテルビウム(Yb)標識牧草を各供試馬に200gずつ給与した。本期中約4時間間隔で排泄直後の糞を採取し、酸化クロムと酸不溶性灰分を用いたDouble indicator法により採食量および消化率を測定し、Yb累積糞中排泄量から牧草の消化管内平均滞留時間を算出した。本期最終日に24時間行動観察を行い、採食時間を測定した。また、1分間の喫食および咀嚼回数を、各供試馬について本期中毎日6回ずつ測定した。草高および草量は各試験終了直後に測定した。 平均草高は6,8,10月でそれぞれ36.4,21.1および14.2cm、平均乾物草量はそれぞれ163.3,77.3および44.0g/m^2であった。乾物採食量は6,8,10月でそれぞれ15.2,13.6および13.5kg/日で、体重の2.6,2.4および2.3%であり、6月において8月および10月より多い傾向があった。粗タンパク質消化率はどの月においても75%以上と高かったが、乾物、繊維成分およびエネルギー消化率は6月、8月より10月で低かった。粗タンパク質摂取量は維持要求量の2.8〜3.3倍であり、どの月においても維持要求量を大きく上回っていた。また、可消化エネルギー摂取量の維持要求量に対する割合は6,8,10月でそれぞれ240,229および202%であり、採食量および消化率の低い傾向にあった10月においても維持要求量の2倍以上であった。牧草の消化管内平均滞留時間は6,8,10月でそれぞれ20.6,18.9および19.0時間であり、月間で統計的な差はなかった。8月の採食時間は753分であり、6月の860分および10月の970分より短かった。喫食速度は草高の低下にともなって早くなり、咀嚼速度は逆に遅くなる傾向にあった。1日の総喫食回数は6,8月より10月で多く、総咀嚼回数は6月と10月で同程度であったが8月で少なかった。乾物1gあたり、中性デタージェント繊維1gあたりの咀嚼回数は、どちらも6,8月より10月で多かった。
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