2004 Fiscal Year Annual Research Report
エストロゲンシグナルの検出モデル動物の開発と周生期脳インプリンティング機構の解明
Project/Area Number |
15688010
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石塚 真由美 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (50332474)
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Keywords | エストロゲン / レポーターアッセイ / in vivoイメージング / 環境化学物質 / アロマターゼ / neonatal imprinting / ルシフェラーゼ / シトクロムP450 |
Research Abstract |
エストロゲンはP450(CYP)分子種の一つ、アロマターゼ(CYP19)によって生合成される。オスでは、精巣から分泌されたテストステロンが脳のアロマターゼでエストロゲンに変換され、脳がエストロゲンによってインプリンティングされ、性成熟後に性行動がオス化する。メスでは、この時期に体幹でエストロゲンがトラップされるため、エストロゲンは脳へは運ばれないことも分かっており、脳内アロマターゼは「エストロゲンの産生→インプリンティング→成熟後の正常な性行動・性ホルモン分泌」を決定付ける重要な酵素である。そこで、この時期のimprintingへの影響をin vivoでスクリーニングする系を確立するため、トランスジェニックラットを作製した。 バックグラウンドの低下やin vivo可視化のために、最終的にBRE単純繰り返し配列の連結クローンにレポーター遺伝子を組み込んだカセットを作成した。レポーター遺伝子としてlacZとルシフェラーゼを組み込んだカセットを作製した。視床下部より初代培養細胞を得、前述のレポーターカセットをトランスフェクションして、バックグラウンドについて調べた。トランスジェニックラット作製のために、バックグラウンドの低いルシフェラーゼをレポーターとして選択した。 ERE-ルシフェラーゼカセットを制限酵素で切断し、得られたDNAフラグメントを卵400個へ導入し、14匹のfounderラットを得た。14匹のfounderラットからF1を作製し、約300匹のラットについてgenotypingを行った。得られたトランスジェニックラットにDESを曝露し、レポーターシグナルの誘導について調べ、phenotypingを行った。
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Research Products
(4 results)