2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700035
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
吉岡 廉太郎 会津大学, コンピュータ理工学部, 研究員 (00360008)
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Keywords | コンパイラ / 自己説明型コンポーネント / フィルム言語 / テンプレート |
Research Abstract |
フィルム言語を実行可能コードにコンパイルする技術を実現するため以下の研究と実装を行った: 1.フィルムによって定義される計算の骨格を組み立てるのに用いるテンプレート・プログラムとテンプレート・コントロールファイルを20組作成した。 2.これらのテンプレート・プログラムを用いて、一つのアルゴリズムに対して、複数のテンプレート・プログラムを準備し、その中からフィルム定義の内容に応じて適切なテンプレート・プログラムとテンプレート・コントロールファイルを選択する手法についての実験を行った。実験の結果、大まかな手法を開発した。今後、この手法をより多くのアルゴリズムに対してテストをしながら、精度と効率の向上を目指す。 3.フィルム定義の内容に応じて、テンプレート・コントロールファイルを編集するためのエディターを開発・実装した。テンプレート・コントロールファイルにはテンプレート・プログラムの動作を決める制御用変数が定義されており、フィルム定義を読み取り、どの変数を編集するか判断し、値を自動的に変更することができる。現段階では、比較的単純な定義について扱える状態であるが、今後、より現実的なパターンに対応できるように機能を拡張する。 4.テンプレート・プログラムに埋め込む数式など計算式の構文、整合性をチェックする独自の手法について調査を行った。複数のテンプレート・プログラムで用いる大域変数の管理、入れ子になったテンプレート・ファイルでの変数の依存関係の管理に有効な手法を今後開発する必要がある。
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Research Products
(1 results)